こんにちは、ウミガメ(@umigametool)です。
色々なメーカーから販売され、様々な種類・形状がある「ドライバー」
私のような自動車整備士はもちろん、他の仕事や一般家庭でも使われることの多い一番使われる工具と言っても過言ではありません。
しかし、その種類の多さから選ぶのが難しい工具でもあります・・・
そんなドライバーですが、性能面では最高レベルのドライバーと自信を持って勧めることができるドライバーがあります。
それがWera(ヴェラ)のボールグリップドライバーです。
めちゃくちゃ持ちやすく、安心して回すことができるドライバーだったので紹介していきます。
Wera:ボールグリップドライバーの特徴・おすすめポイント
ネジに押し付けやすい
ボールグリップドライバーという名前通り、グリップのおしり側がボールのように丸くなっています。
そのボール部分を手のひらに当てることでしっかりとネジに押し付けることができます。
そもそもドライバーは
回す力:3
押し付ける力:7
と言われるくらい押し付ける力が重要です。
普通のネジはもちろん、硬くしまったようなネジでもしっかり押さえつけることでカムアウトしづらくしっかり回すことができます。
両手で回しやすい
Weraのボールグリップドライバーは通常のタイプと比べてグリップ部分が長くなっています。
ボール部分を握り込んで強く回せるのが一番の強みではありますが、グリップ部が長いことでボール部と細いグリップ部を持って両手で回しやすいです。
一発緩めた後だとあまり力を入れる事もなくスルスルと回ることが多いので、両手で回しやすいのはとても良かったです。
レーザーチップで食いつきが良い
Weraのドライバーで有名なのが先端の加工です。
Weraのドライバーには
・ダイヤモンド
・レーザーチップ
の2種類の先端加工が採用されていますが、ボールグリップドライバーにはレーザーチップが採用されています。
レーザーチップはドライバー先端に傷を入れる事で凹凸を作り、ねじに食い込むようにフィットします。
その食いつきはとても強く、ねじを回す時の安心感がとても高いです。
3色のカラー
Weraのドライバーはこのボールグリップドライバーが販売される前は
ダイヤモンド:青
レーザーチップ:緑
という色分けをされていました。
(限定モデル等を除く)
しかしボールグリップドライバーは
黄色:マイナス 6.0×100mm、6.0×150mm
赤:プラス2番 100mm、150mm
緑:プラス1番、2番、3番
という色分けになっています。
私の場合は基本的にプラスの2番ばかりを使用するので赤の2種類を購入しましたが、1番や3番も使う場合は緑、マイナスも使う場合は追加で黄色という形で選ぶことができます。
色分けされていることで収納時にも種類が分かりやすくなっていますね。
Wera:ボールグリップドライバーのデメリット
ネジへのダメージ
レーザーチップによりかなり食いつきが良いドライバーですが、食いつく分ネジへのダメージも通常のドライバーに比べて大きいです。
どれくらい使用するとネジがダメになる、というのは中々書きづらい所ですが、繰り返し同じネジを締めたり緩めたりするような場合には向かないですね。
私のように自動車の整備に使用する方はそこまで繰り返し締め緩めを行う事も少ないのであまり気にせず使用できるかと思います。
価格が少し高い
ボールグリップドライバーは他のドライバーに比べ価格が少し高い印象です。
似た形状のものでVESSEL(ベッセル)のボールグリップドライバーがあり、ロングセラーとなっています。
実際ベッセルも精度はよく人気のメーカーですが、1本300~500円程度で購入することができます。
それに比べWeraのボールグリップは1000円前後と約3倍の価格となっています。
実際使用してみるとその価格差も気にならないくらい使いやすいのでおすすめですが、ドライバーの使用頻度が高くすぐ交換するような方には買いづらいかもしれませんね。
先端の摩耗が速い
Weraのレーザーチップは溝を彫ってあることで食いつきを良くしてありますが、その反面摩耗が速いです。
尖っている部分が潰れてくるからなのか、溝があることで接触面積が小さくなるからなのか・・・
ハッキリとした理由は分かりませんが、実際に使用した感覚的に他のドライバーより摩耗が速いように感じます。
画像は約半年間メインで使用した状態です。
先端側が摩耗しているのが分かるかと思います。
(メインでの使用ですが、頻度的にはそこまで多くないです。)
もちろん使用頻度や使い方などで摩耗のスピードは変わるので参考程度に。
画像の状態でもその辺のドライバーよりは普通に食いつきも良くカムアウトはしにくいのでまだまだ使えるとは思っています。
しかし気になる方は使用する場面を絞って、硬くしまったネジや少し舐めかけたネジなどの専用として「最後の砦」のような使い方をするのもいいかもしれませんね。
Wera:ボールグリップドライバーの各部詳細
グリップ部
グリップ部はプラスもマイナスも、サイズが違ってもすべて共通となっています。
ボール部分の直径は太い部分で38.5mm
押し付ける時はもちろん、握りしめて強く回すときも持ちやすくなっています。
形状も丸ではなく六角になっているので置いた時に転がりづらく、キャビネットなどから落ちにくいです。
グリップ部分の長さは105mm
シャンクとグリップの境目が分かりづらいですが、画像の部分がシャンクとグリップの境目のようです。
硬さは通常のWeraのドライバーと違い、黒い部分が柔らかく色付き(赤・緑・黄)の部分が硬い素材になっています。
先端
先端は先述したようにレーザーチップ加工されています。
磁性はありませんが、その食いつきでネジは吸い付くようにドライバーにくっ付きます。
(マグネタイザなどで磁化させることは可能)
実際に持ったところ
使用する時に多いのがこの持ち方。
ボール部分を持つことで力を入れやすく、完全な球ではなく六角になっていることで指に掛かりやすく滑りにくい印象です。
両手で回すときはこんな感じでボール部分とグリップ先端側をそれぞれの手で持ちます。
早回しもとてもやりやすいです。
Wera:ボールグリップドライバーのレビューまとめ
本記事ではWeraのボールグリップドライバーを紹介しました。
一度使うとその持ちやすさや先端の食いつきに病みつきになること間違いなしです!
デメリットもいくつか書いていますが正直それが気にならない、超えてくるくらい使いやすいですね。
正直購入して使ってみる前は「変な形状だな・・・」とか思っていましたが、見た目では良さは分かりませんね(笑)
Weraのドライバーは先端の加工が一番の特徴で、ダイヤモンドでもレーザーチップでも初めて使った人はびっくりするくらいネジに噛みます。
元々あったタイプでも十分過ぎるくらい良いドライバーだったんですが、ボールグリップタイプはさらに使いやすい印象です。
ドライバーは基本的に摩耗も早く、消耗品に近い工具です。
買い替える時はぜひ候補に入れてみてください!