こんにちは、ウミガメ(@umigametool)です。
自動車の内装などをバラすとき、リムーバー(内張りはがし)を使いますよね。
数年前までは樹脂製のリムーバーが主流でよく使われていた印象です。
しかし、BluePoint(ブルーポイント)から金属製のものが発売されたことをきっかけに金属製のリムーバーが一気に人気になりました。
私も最近では金属製のものをメインに使っています。
本記事ではそんな金属製のリムーバーから
BluePoint:PBFT10
Deen:スキニーメタルプライ
SMT:STR2
STRAIGHT:内張りこじ郎 頑固タイプ
の4種類を比較していきたいと思います!
関連記事:【おすすめ工具】硬くて使いやすい!Blue-Pointのメタルプライ「PBFT10」を紹介【ブルーポイント】
全体のサイズ
長さ
全長は長い方から
SMT:210mm
Deen:180mm
BluePoint:177mm
STRAIGHT:174mm
となっています。
SMTが飛びぬけて長くなっています。
長い分楽にこじることができそうですね。
STRAIGHTは細さもあってか、もう少し短い印象を受けますね。
横幅
横幅は太い方から
Deen:30mm
BluePoint:25mm
SMT:22mm
STRAIGHT:15mm
Deenはグリップを被せてある分太くなっています。
STRAIGHTは細いので狭い隙間の奥にある爪を押したりもしやすそう。
厚さ
厚みは
Deen:8.5mm(8.0~10.7mm)
BluePoint:5.25mm
SMT:5.0mm
STRAIGHT:5.0mm
厚みに関してもDeenが太いですね。
カッコ書きで8.0~10.7mmと記載しているのは場所によって厚みが違うからです。
8.5mmは持った時に親指が当たるくらいの位置で測定しています。
他の3メーカーはほぼ同じくらいですね。
先端形状
形状
先端の形状はSTRAIGHTのみが四角形状で他は丸くなっています。
BluePoint、SMT、Deenはほぼ同じに見えますが重ねてみるとほんの少し違います。
画像奥側(幅広な方)がDeen、真ん中がBluePoint、一番手前の細いのがSMTです。
先端の幅は作業をする上で多少使い心地など変わってきそうな気もしますが、今のところはほとんど違いを感じていません。
SMTとSTRAIGHTは逆側でも作業ができるようになっています。
SMTは単純に角度が付いていないストレートタイプ。
STRAIGHTは先が尖った形になっています。
厚み
先端はどれも薄くなっていますが、よく見ると違いがあります。
横から見たところです。
一番尖っているのはSTRAIGHTですが、他3メーカーとくらべると持ち手側に行くにつれすぐに厚くなっています。
STRAIGHTとほとんど変わらないくらい薄い(尖ってる)のがBluePoint。
コチラは薄い部分が長いので奥まで挿し込みやすそうです。
続いてDeen、SMTの順に厚くなっています。
かなり狭い部品の隙間に挿し込んだりすることもあるので薄さの面ではBluePointが良いですね。
SMTとSTRAIGHTは反対側も。
厚みで言うとほんの少しだけSMTが薄いかな?というところですが、ほぼ同じくらい。
そもそも形状が違うので比べる必要もないかもしれませんね(笑)
実際に使った感想
BluePoint:PBFT10
メタルプライの人気の火付け役ともいえるブルーポイント。
私も最初に購入したのがブルーポイントのメタルプライでした。
実際に使ってみても評判通り使いやすく、ほとんど不満もありません。
太さや厚みなども持ちやすく、力も入れやすいです。
特に先端の薄さに関しては隙間への挿し込みやすさが変わってくるので使っていると体感できる場面もありそうですね!
唯一穴が開いているのでフックに引っ掛けたりリングを付けたりと使い方を工夫できます。
メーカー的にはスナップオンのセカンドブランドですし、満足感は4メーカーの中で1番です。
Deen:スキニーメタルプライ
やはり一番の特徴はグリップが採用されている事でしょう。
ブルーポイントのメタルプライにそのままグリップを被せたような形状ですが、グリップがあるだけで結構違います。
握りやすく力を入れやすいですが、サイズが大きくなっており周りの部品に接触しやすいので狭い所やゴチャついた場所では不利に感じます。
メタルプライは金属製なので冬場は冷たくなりますが、グリップのおかげで冷たさは感じにくいです。
SMT:STR2
やはり一番のポイントは1本でベントとストレートを使うことができる点。
ブルーポイントやDeenだと角度的に使用が厳しい事が稀にあります。(ホントにごく稀にですが・・・)
SMTは逆側がストレートになっているのでそういった場面でも使用できることが多いです。
その分全長が長くなっていますが、「こじる」時には力を入れやすいです。
しかし長さが邪魔になる事もあるので全長については一長一短といった印象です。
STRAIGHT:内張りこじ郎 頑固タイプ 19-732
サイズ感が他とくらべて一回り小さいですが、実際に使ってみると他3メーカーとは別物という印象を受けます。
基本的に使用するのはベント側ですが、他メーカーより一回り小さく形状も他メーカーが丸に対しSTRAIGHTは四角に近いです。
隙間に差し込んで開くような使い方をする場合で、奥まで挿し込めない時などは接触面積が増えて有利かと思います。
(キーレス電池の交換など)
反対の尖った方はあまり使いませんが、ちょっとしたときに便利なこともあります。
小さいカプラーの爪を押したり、細いスペースの汚れを落としたり。
ピックツールのような使い方ですね。
割と尖っているので扱いには注意(笑)
ブルーポイント、Deen、SMTをメインに1~2本持っておいて、2~3本目にサブとして持っておくのはアリかと思います。
サイズの小ささもありますが一番「しなり」を感じにくいです。
唯一の鏡面仕上げもポイントですね。
メタルプライ比較まとめ
本記事ではBluePoint、Deen、SMT、STRAIGHTの4メーカーのメタルプライを比較しました。
個人的おすすめランキングとしては
1位 SMT
2位 BluePoint
3位 Deen
といった感じです。
ただ、SMTとBluePointはどちらも甲乙つけがたく、先端の薄さを取るか2種類の角度を取るかの好みの差ですね。
1本を選ぶとするなら2種類の角度が使えるSMTの方が対応力もあり使いやすいと思います。
STRAIGHTは4位というよりホントに別物の印象です。
2本目や3本目として購入するのが良いと思います。
内装作業などをやるときにとりあえずでBluePointなどと一緒に持って行っておけば、サブとしてだったり尖ったものが欲しくなったりで役立つかも?
メタルプライも種類が増えてきて、どれを購入するか悩む人もいらっしゃると思います。
少しでもそんなひとの参考になればと思います。
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