こんにちは。ウミガメ(@umigametool)です。
最近ニュースでもよく話題になるあおり運転や交通事故。
巻き込まれた時の対策として挙げられるのがドライブレコーダーです。
事故やあおり運転の状況を録画し、自分の正当性を証明するのに力を発揮しますね。
ドライブレコーダー自体には事故を防止するような機能はありませんが、場合によってはあおり運転を減らしたりする事もできます。
本記事では多くの取付けを行っている整備士の目線でドライブレコーダーの選び方とおすすめのドライブレコーダーを紹介していきたいと思います。
ドライブレコーダーを選ぶときのポイント
録画方向
ドライブレコーダーを選ぶ上で一番重要なのが録画する方向です。
種類的には大きく分けると
・前方のみ
・前方+後方
・前方+車内
・360度
の4種類があります。
もちろんどんな事が起こるか分からないので前方のみより前方+後方や360度を録画するドライブレコーダーを付けておく方があおり運転や事故など様々な場面に対応できて良いですが、その分価格が高くなる傾向にあります。
自分が何の対策でドライブレコーダーを設置するのかをはっきりさせてから選びましょう。
動画確認方法
録画した動画の確認方法は大きく分けて3つあります。
・ドラレコの画面
・携帯(Wi-Fi)
・PCのソフト(SDカード、ビューワーソフト)
の3種類です。
設置方法(取付工賃)
ドライブレコーダーの設置場所や配線の接続方法によって工賃が変わります。
一番簡単なのはシガーソケットに差し込むタイプで、素人の方でも簡単に設置可能ですが、シガーソケットが埋まってしまったり(他の機器が使えなくなる)、配線が出てしまうため見た目が悪くなったりします。
ナビなどの配線から分岐させるタイプはドライブレコーダーの配線を隠すことが出来ますが、知識が無いと取り付けが難しくシガーソケットタイプに比べると工賃も高くなる事が考えられます。
前後2カメラタイプや後方録画タイプは後ろから前まで配線させる必要がある為、手間が多くかかり工賃も高くなります。
おおよそですが、取り付け工賃は
フロントのみ、簡易取付(シガーソケット):約4,000円
フロントのみ、常時電源接続:約6,000円
フロント・リヤ、簡易取付け(シガーソケット):約10,000円
フロント・リヤ、常時電源接続:約12,000円
程度です。
店や車によっても価格が変わる為、取り付けをお願いする場合は事前に確認した方が良いかもしれません。
自分で取付けを行う場合は下の記事で取付方法を説明していますので参考にしてください。
関連記事:初心者でもできる!ドライブレコーダーの取付方法を解説!
各種機能
・画質(画素数、解像度)
画質が悪い場合、ナンバープレートなどの必要な情報が読み取れなかったりする事があります。
できるだけ画質の良いものを選びたいですが、基準としては
画素数:200万画素以上
解像度:フルHD(1080p、1920×1080)以上
のものを選ぶと良いでしょう。
・画像補正
中級クラス以上の機種にほとんど搭載されているのが
HDR(ハイダイナミックレンジ)
WDR(ワイドダイナミックレンジ)
などの画像補正機能。
これらは画像の明るさを自動的に補正するもので、逆光や夜間、トンネルの出入り口など「白飛び」や「黒つぶれ」を抑えて画像を見やすくしてくれます。
機種によって効果の違いはありますが、画像補正が付いている事で見やすさが違ってくるので付いている機種を選びたいところです。
・駐車監視
車のエンジンを切った状態(駐車中)で録画待機状態となり、車両に振動が加わったり周囲に人がうろついたりするとセンサーが反応して録画を開始してくれる機能です。
駐車中の当て逃げや、いたずらを録画できるので車に乗っていないときも安心することができます。
バッテリーを内蔵しているタイプと別売りの電源ケーブルが必要なタイプがあるので注意が必要です。
・GPS
カーナビなどではおなじみのGPSですが、ドライブレコーダーでも上級クラスになるとGPSが付いている機種が増えてきています。
GPSが付いていれば自車位置や日時、速度などの情報を取得し、映像とともに記録することができます。
映像だけでなく、これらのデータを組み合わせる事で証拠としての能力が高まります。
・Gセンサー
Gセンサー搭載のドライブレコーダーは事故などある程度の衝撃を検知して自動で記録を開始してくれます。
基本的に運転中は常時録画していますが、自動で上書きされていくため古いデータから消えてしまいます。
しかしGセンサーを搭載したドライブレコーダーでは衝撃を受けるとその前後数十秒程度を消えない場所に自動で保存してくれます。
もし事故が起こった場合、Gセンサーを搭載していないドライブレコーダーだと確認する前に必要なデータが消えてしまう可能性も・・・
・運転アシスト
最近の車では「車線逸脱アシスト」や「自動ブレーキ」などの安全装置が付いているものが多いですが、付いていない車もまだまだ多いです。
ドライブレコーダーによっては簡易的に警報で運転をアシストする機能を持ったものがあります。
さすがに自動ブレーキはできませんが、「車線逸脱警報」や「車間距離警報」などが付いているモデルなら眠気や脇見運転などから事故を防いでくれます。
・ノイズ対策
ドライブレコーダーを取り付ける場合、たまにあるのがテレビやラジオへの電波干渉です。
車の中でテレビもラジオも見たり聞いたりしない方なら気にしなくても良いですが、どちらかでも使う方が多いのではないでしょうか?
そういう場合はノイズ対策済みのドライブレコーダーの購入をおすすめします。
絶対に干渉しないという訳ではありませんが、対策していないものと比べると干渉する確率が全然違います。
価格
現在では様々なメーカーからたくさんの種類のドライブレコーダーが販売されています。
安いモノでは約3000円程度から販売されていますが、極端に安いモノは壊れたりナビやラジオに電波干渉する事が多くあまりおすすめしません。
せっかく購入するので長く使えるしっかりしたものを選びたいですね。
前方のみ録画タイプのおすすめドライブレコーダー
一番ベーシックなタイプです。
運転中の事故は前方が映っていれば状況が判断できる事が多いので事故時の状況判断の為に付けたい方におすすめ。
本体価格も工賃も比較的安く済ませる事ができますが、後方からのあおり運転や横方向からの事故などには対応しづらいので注意。
今回紹介する3つ全てがシガープラグ(シガーソケット)での電源ですが、別売りの電源ケーブルを購入する事で駐車監視や動体監視に対応しています。
KENWOOD:DRV-340
一番スタンダードなタイプのドライブレコーダー。
1万円ちょっとの低価格で購入しやすく、機能面でも十分な性能を搭載しています。
本体にバッテリーが内蔵されているので、電源がオフになってから最大約25分間衝撃や動体を監視できます。
買い物など、少し車を離れる時も安心ですね。
パパゴ:GoSafe 34G
画質、機能、耐久性を兼ね備えたドライブレコーダー。
運転サポート機能は「車線逸脱警告」「前方衝突警告」「出発遅延警告」など、疲れた時の運転や長時間の運転をアシストしてくれる機能が多く採用されています。
これだけの性能がありながら価格も2万円以下と買いやすいのも良いですね。
ユピテル:SN-ST5000P
ユピテルのSUPER NIGHT(スーパーナイト)シリーズは、STARVIS(スタービス)と言う機能を搭載し、暗所でも人や車を鮮明に記録できます。
画質ももちろんフルHDでキレイ。
ロードサービスが1年間無料で付いているのも魅力的ですね。
夜に運転することが多い方におすすめのドライブレコーダーです。
前方+後方(2カメラ)タイプのおすすめドライブレコーダー
あおり運転の増加により人気が上がっているタイプ。
後方にもカメラを取り付ける為、後方の状況をしっかり録画する事ができます。
画質が高いモデルなら後続車のナンバーまでしっかり録画できるのであおり運転対策には一番です。
後続車からもカメラが取り付けられているのは見える事が多いのであおり運転を防止する要因にもなるかと思います。
COMTEC:ZDR-015
映像がキレイで根強い支持があります。
画質は前後ともフルHDの200万画素、画角も115度と広く撮影できます。
3万以下の価格で買いやすいのも良いですね。
ユピテル:SN-TW80d
ディスプレイが付いていない分、本体のサイズが小さいので目立たないように取り付ける事が可能です。
本体にディスプレイが付いていませんが、wi-fiでスマートフォンやタブレットの画面を使って録画した動画をどこでもすぐに見る事ができます。
SN-ST5000Pと同じ「SUPER NIGHT」シリーズなので夜間も鮮明に録画できます。
前方+車内録画タイプのおすすめドライブレコーダー
高速であおり運転をして、さらに殴って怪我をさせたニュースが有名になりましたが、その動画を録画したのがこのタイプ。
車に乗った状態での口論などは録画しやすく、安全運転をしていた証明にもなります。
家族や友人との時間を保存しておく場合にも最適ですね。
セルスター:CSD-690FHR
前方200万、車内100万画素。
車内は100万画素ですが、後続車のナンバー等を録画する訳ではないので十分な画質ですね。
安全運転支援機能も付いていて、「車線逸脱警報」「車線逸脱警報」などの機能で運転を支援してくれます。
コムテック:HDR-951GW
車両前方を録画するメインカメラと車内を録画するサブカメラが分かれたセパレートタイプ。
メインカメラとサブカメラは通信ケーブルで接続する必要がありますが、約11cmと約60cmの2種類の通信ケーブルが付属品として入っているためかなり自由な位置に車内用カメラを設置する事ができます。
サブカメラ100万画素と画素数が少し低く感じますが、基本的に車内の撮影で近くを映すだけですし赤外線LEDを搭載しているので夜間の暗い室内の記録にも強い仕様になっています。
安全運転支援や駐車監視(オプション)にも対応しているので安心して使用する事ができます。
360度録画タイプのドライブレコーダー
前後左右全てを録画できるタイプです。
カメラ自体は車両前方に付く事になるので後続車のナンバー等は映りづらく、あおり運転対策としては前後2カメラタイプの方が良いかもしれません。
しかし360度全てを録画できるので事故や運転中のトラブルはもちろん、駐車監視が付いているタイプならいたずらや当て逃げなどにも幅広く対応できます。
セイワ:PDR650SV
国内メーカー、360度撮影タイプのドライブレコーダーでは比較的安価で購入する事ができます。
4.5インチの大き目の画面で撮影した動画が確認しやすいです。
「事故の状況を確認したい」という目的ならバッチリ仕事をしてくれます。
コムテック:HDR360GW
2019年12月に発売された360度カメラにリヤカメラまで付いたモデル。
360度のドライブレコーダーは撮影範囲が広いですが、取り付け位置がフロントガラス付近になる為後続車の撮影には不向きです。
しかしHDR360GWならリヤカメラが付いている事でその弱点を克服し、あおり運転や追突事故などの状況にも強くなっています。
360度+リヤカメラという事でどうしても価格が高くなってしまいますが、文字通り死角無しの最強のドライブレコーダーです。
ドライブレコーダーのおすすめまとめ
録画方向ごとにドライブレコーダーのおすすめを紹介しました。
今は安いドライブレコーダーも多く出ていますが、信頼できるものを紹介したため価格的には安くないモノばかりになってしまいました。
しかし価格に見合った性能や安心感は得られるものばかりかと思います。
自分がドライブレコーダーを取り付ける目的をしっかりと考え、自分に合ったものを購入してください。