こんにちは。ウミガメ(@umigametool)です。
自動車整備ではメガネレンチを使用する事が多いですが、場所によってはどうしてもスパナやコンビレンチと言ったオープンエンドのレンチが必要になる事があります。
自動車ではなくバイクなどの整備ではメガネレンチではなくコンビレンチをメインで使う事が多いとか。
そんなオープンエンドのレンチですが、やはりメガネレンチと比べると少しなめたりする不安が残ります。
本記事ではコンビネーションレンチでありながら、そんな不安が全くないSnap-onの「FLANK DRIVE PLUS コンビネーションレンチ」を紹介します。
スナップオン(Snap-on)フランクドライブプラス コンビネーションレンチの簡単な紹介
メガネ側はもちろん面接触のフランクドライブを採用していますが、スパナ(オープンエンド)側に縦溝や切込みの加工(フランクドライブプラス)を施し、メガネ側と同じように面接触でしっかりボルトナットを掴みます。
どうしてもスパナ(オープンエンド)を使わないといけない場合に、このコンビレンチを持っていれば安心して作業することができます。
本記事ではミリサイズのスタンダードのセットSOEXM710をメインに紹介しますが、ショートタイプのSOEXM100~170、ロングタイプのセットSOEXLM710Bや、インチサイズのスタンダードタイプSOEX710、ロングタイプSOEXL707Bなどもあります。
スナップオン(Snap-on)フランクドライブプラス コンビネーションレンチの特徴やボルトナットへの当たり
フランクドライブプラスコンビネーションレンチの一番の特徴はスパナ(オープンエンド)部です。
画像を見るとボルトナットが当たる所に凹凸や溝がある事が分かります。(フランクドライブプラス)
通常のスパナだと平面になっているのでどうしてもボルトナットの角(潰れやすく弱い部分)に当たってしまいますが、このレンチはボルトナットの面の部分(潰れにくく強い部分)に当たるように設計されているため高い駆動力を発揮します。
ボルトナットに当ててみるとよく分かります。
角に当たらないように設計されていますね。
もちろん反対のめがね側にも従来の面接触構造である「フランクドライブ」が採用されています。
角ではなく面の部分にしっかり当たっているのがわかりますね。
スナップオン(Snap-on)フランクドライブプラス コンビネーションレンチの重量やサイズ感
重量
10mm 53g
11mm 61g
12mm 76g
13mm 92g
14mm 108g
15mm 126g
16mm 138g
17mm 179g
18mm 195g
19mm 217g
となっています。
感覚としては他メーカーより少しだけ重いくらいでしょうか?
使う分には何も気になりません。
コンビネーションレンチは1本でメガネとスパナを両方使えるので出張修理など工具を持ち運ぶことが多い方は本数を減らすことができるので良いかもしれませんね。
長さ(全長)、スパナ部の外径、メガネ部の外径
サイズ 全長 スパナ部 メガネ部
10mm 171mm 21mm 15mm
11mm 184mm 23mm 17mm
12mm 195mm 25mm 18mm
13mm 207mm 27mm 20mm
14mm 219mm 29mm 21mm
15mm 231mm 31mm 22mm
16mm 242mm 33mm 24mm
17mm 255mm 35mm 25mm
18mm 267mm 37mm 27mm
19mm 279mm 39mm 28mm
長さはスタンダードだけあって持ちやすく丁度いい長さ。
注目したいのはメガネ部の外径です。
かなり薄く作られているので外径が小さくなっています。
ボルトナットの近くに障害物があってもアクセスできる可能性が上がりますね。
スナップオン(Snap-on)フランクドライブプラス コンビネーションレンチの注意点
ここまで良い事ばかり書いてきましたが、フランクドライブプラスコンビネーションレンチにはデメリットもあります。
それは「ボルトナットに傷が付く」という事です。
スパナ側でボルトナットを回すと、画像のように駆動力を生み出すための溝によってボルトナットに線状の傷が入ってしまいます。
この傷はある程度力を加えるとほぼ100%入ると思った方がいいです。
それほど傷が目立つわけではありませんが、化粧ナットや目立つところにあるボルトナットなどには使用しない方が良いでしょう。
スナップオン(Snap-on)フランクドライブプラス コンビネーションレンチの主な使用用途
メガネレンチが使用出来ない所
ブレーキや燃料系のパイプが出ているナットにはメガネレンチが使用できません。
そういうところではフレアナットレンチなどを使用する事が多いですが、固着している場合などは緩める事ができない事もあります。
フランクドライブプラスコンビネーションレンチならそういう所でもナットをしっかりと掴み、緩める事ができます。
固着しやすく、なめやすい所
タイロットエンド(ラックエンド)の調整をする場合はモンキーレンチの使用が一般的ですが、足回りは固着も多くモンキーレンチはガタも多い工具なのでなめてしまう事が多々あります。
後はマフラー関係のボルトナット等も固着が多いので活躍することがあるかもしれませんね。
スナップオン(Snap-on)フランクドライブプラス コンビネーションレンチのレビューまとめ
デメリットもありますが、スパナ部の駆動力や精度に関しては最強のレンチではないかと思います。
傷がどうしても気になる方や余裕がある方は、普段使いとして別のスパナ(コンビレンチ)を用意して「どうしても」という時に使用するスーパーサブとして使うのも良いかもしれませんね。
一度使ってみるとその駆動力に驚くと思います。
安い工具ではありませんが、価値のある工具ですのでぜひ一度使ってみてください。
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