こんにちは、ウミガメ(@umigametool)です。
自動車の整備をやっているとかなり奥まったところにある部品を取りたい事はよくあります。
手が届けば良いですが届かない事も多いですし、スペースが無くて工具も入らなかったり、入ってもボルトナットが回せなかったり・・・
こんな経験は整備をやっている人なら誰にでもあるような事だと思います。
今回はそんな歯がゆい状況を打破してくれるかもしれない工具「カプリングギアラチェット」を紹介します!!!
カプリングギアラチェット CRG12S
面白い工具をよく出しているPro-Auto(プロオート)の工具です。
カプリングシリーズとして
・カプリングラチェットセット
・カプリングソケットハンドルセット
・カプリングギアラチェットセット
の3種類が発売されています。
全部似たような目的・内容ですが、ギアラチェットセットが一番セット内容が充実していてハンドルも長いので対応幅が一番広いと思います。
セット内容
・カプリングギアラチェット
・カプリングエクス(100mm、60mm)
・カプリングハンドル(330mm)
・カプリングバー(50mm)
・カプリングクランク
・ドライブ変換アダプター(9.5mm、3/8)
・ゴースルーソケット(8.10.12.13.14mm)
分かりづらいものをそれぞれ説明していきます。
カプリングギアラチェット
このセットのメインともいえる工具です。
12角、13mmのギアレンチのような形状ですが、逆側は18角のドライブになっています。
他の工具(ラチェットやブレーカーバー等)に取付できるかは分かりませんが、できたとしてもほぼこのセット専用と考えて良いでしょう。
そもそもこのセットを使う時に他のラチェットなどを使わないと思いますが(笑)
13mmのラチェットになっていますが、ゴースルーソケット(めがね用ソケット)を付けることでサイズを変更することができます。
ドライブ変換アダプターを付けることでゴースルーソケット以外のソケット類も使用する事ができます。
カプリングハンドル
この工具専用のハンドルです。
超ロングストレートメガネのような形状ですが、こちらも18角で片側が雄、片側が雌の差込になっています。
基本は雄側を使いますが、ゴースルーソケットを使用すれば雌側も使えます。
まぁそれでアクセスできるところは他の工具でも対応できると思うので、やはり雌側の出番はほぼ無いでしょう(笑)
カプリングエクス
カプリングハンドルの延長・角度付けに使います。
カプリングエクスがある事で障害物を避けたりすることができます。
S字型になっているので延長しても工具の厚みがあまり変わらないのが良いですね!
カプリングクランプ
通常18角の差込ですが、このクランプを使う事でフリー状態にできます。
カプリングギアラチェットを一緒に使用する事で狭いスペースなどでラチェット機能を使ってボルトナットを回すことができます。
ベルトの調整などにはかなり重宝しそうですね!
カプリングバー
このセット専用の18角のエクステンションバーです。
このバーのおかげで横方向(3次元的)にも障害物を避ける事ができます。
しかしさすがにこのバーを使うような場面には出会わなそうな気もします(笑)
使用用途
このセットの用途として思いつくのは2つ。
- 障害物を避けてボルトナットを回す
- 奥まったところでのベルト調整
ですね。
購入目的としては1つ目の障害物を避ける方がメインになりそうですが、実際に使う場合は2つ目のベルト調整が多いでしょう。
コーケン等からはベルト調整用の工具が販売されていますが、カプリングギアラチェットセットならベルト調整以外にも幅広く使う事ができます。
もちろんコーケンの方はベルト調整の専用工具だけあってスリムで使いやすいので「どちらが良い」と簡単に比較できるモノでもありませんが・・・
この記事に使っている画像はPro-Auto(スエカゲツール)の公式ページより引用しています
まとめ
中々面白い工具ですよね(笑)
私も自動車の整備を6年ほどやっていますが、数回こういう「障害物を避けて回せる工具」が欲しいと思ったことがあります。
しかしネットで購入しても1万円程度するので、なかなか購入に踏み切れないセットです。
実物を見てみたいですが中々置いてある工具屋さんも有りませんしね(笑)
気になった方は購入してみてください!
そして使い勝手を教えてください(笑)