こんにちは。ウミガメ(@umigametool)です。
本記事では自動車整備に限らず使用頻度がとても高い工具「プラスドライバー」について紹介していきます。
ドライバーは多くのメーカーから販売されていますが、実際に使ってみると違いが分かりやすい工具です。
メーカーによっては結構高いモノもありますが、高いお金を出した分違いもハッキリ判るかと思います。
ちなみに自動車整備では2番が一番使いますが、3番も時々出てきます。
3番はナンバープレートのボルトやホースバンドなどで使用しますね。
使用頻度の高い工具なので、メインで使うドライバーは色々な場面に対応できるようにセットで購入しておくことをおすすめします。
マイナスドライバーの紹介は
おすすめ工具・マイナスドライバー – ウミガメの車と工具の日記
VESSEL(ベッセル):ファミドラ8 TD-800
コチラは家庭用として持っておくと便利な差し替え式のドライバーセットです。
セット内容は
プラス:0、1、2
マイナス:2.5、4、6
角キリ
ピン抜き
の8種類にハンドルが付いています。
家で使用する分にはほとんど不自由しないセットかと思いますが、サイズが少し小さいので連続で作業する場合には疲れてしまいます。
整備士の方やサンデーメカニックの方はドライバーはよく使う工具ですのでもっと使いやすいドライバーが良いかと思います。
とりあえず家庭用として1セット置いておきたい方向け。
VESSEL:ボールグリップドライバー
精度が高く、価格も安い事からコストパフォーマンスに優れたドライバーです。
自動車関係だけでなく、電気や設備関係の工事をやる方にも人気があります。
グリップ部分がボールのような丸い形状になっているので回しやすいだけでなく、ネジに押し付けやすいので強い力で回しやすくなっています。
コスパ重視の方や、サンデーメカニックの方には丁度良いドライバーです。
ほとんど気にならない程度ではありますが先端の耐久性が若干低い気がするので、整備士のように仕事でドライバーを頻繁に使用する方はもう少し奮発しても良いと思います。
wera(ヴェラ):ダイヤモンドドライバーセット 137801
ドライバーの先端にダイヤモンド粒子がコーティングしてあり、表面がヤスリのようになっています。
そのダイヤモンドの粒子がネジの頭にガッチリ噛み込み「カムアウト(ネジからドライバーが外れてしまう現象)」を防止します。
正直ダイヤモンドの粒子は使用していると摩耗してきてしまいますが、多少摩耗した状態でも他のドライバーと比べると食いつきはかなり良く感じます。
グリップ部分は粘度を握りつぶしたような形状になっており、グッと力を入れて回す時に力を入れやすくなっています。
Weraからは他にも先端に溝を施した「レーザーチップ」というタイプのドライバーがあります。
使う方の好みで分かれるところではありますが、レーザーチップの方が摩耗が早い印象なのでダイヤモンドの方をおすすめします。
もちろんメインのドライバーとしておすすめですが、「ダイヤモンドコーティング」「レーザーチップ」どちらも食いつきが良いドライバーなのでメインは別のドライバーを使って、ここぞ!と言う時に使うドライバーとしてWeraを持っておくのも良いかもしれません。
PB:スイスグリップ貫通ドライバー 8249DC
PBのドライバーは上で紹介したWeraのように先端加工してあるわけではありません。
しかし先端の精度がとても高くネジの頭にピッタリとくっつきます。
そのおかげでなめずに安定して回すことが可能です。
先端加工しているドライバーと比べると食いつきは若干劣りますが、長期的に見たら摩耗が少なく性能が長く維持できます。
グリップ部分は摘まんで回しやすい形状になっているので長いネジを回したり、沢山のネジを回す時に重宝します。
貫通タイプを紹介していますが、ネジが固着している場合や固く締め付けられている時などにはハンマーでドライバーを叩いて衝撃を与えてネジを緩めたりする事もあります。
グリップの根元にはボルスター(六角部)も設けてあるのでめがねレンチ等で強く回すことも可能。
もちろん貫通タイプではなく通常タイプもありますが、対応幅の広い貫通タイプがおすすめです。
ANEX(アネックス):クイックボール72
ラチェット機能の付いたドライバーです。
通常のドライバーのように持ち直す動作が不要になるのでかなりスピーディーに作業する事ができます。
他メーカーからもラチェット機能付きのドライバーは販売されていますが、ANEXのものは正転逆転の切替えが行いやすく、先端が摩耗してもビットを差し替える事が可能です。
ビットは対辺6.35mmの六角軸のものなら別メーカーのものでも使用できるので先端だけ好みのメーカーにすることもできます。
ビットを他メーカーで使用したい方はラチェットハンドルのみも出ているのでそちらもおすすめ。
TONE(トネ):フィンガーラチェットレンチセット FRB6S
狭いところで活躍するスタビータイプのドライバー。
スタビータイプはラチェット機能付きの方が基本的におすすめです。
正転逆転はビットをグリップの裏表に差し替えて切り替えます。
パッと見ただけで分かりやすいように裏表で赤と黒に色分けしてあるので迷う事もなく作業できます。
ビットもプラス3種(1、2、3番)とマイナス3種(5.5、6、8)の合計6本が付属しているので使いやすいセットになっています。
VESSEL:電ドラボール 220USB
充電式の電動ドライバーです。
サイズが通常のドライバーとあまり変わらないのでほとんど普通のドライバー感覚で持つ事ができます。
バンパー交換や電装関係の作業などでドライバーを連続使用するときに付かれずに使用でき、作業時間も短縮する事ができます。
トルクが2Nmと電動としてはめちゃくちゃ強い訳ではありませんが締め付けすぎてしまう事がなく、手動での締め緩めも行えるのでトルク管理も通常のドライバーのように自分の力加減で行う事が可能です。
自動車整備では使用する機会は多くありませんが、持っていたら活躍する事はあるので持っておきたいドライバーです。
Wera:クラフトフォームコンパクトドライバー KK28 073240
グリップ部にビットが収納されているドライバーです。
シャンク(ブレード)部分も伸縮式でグリップ内に入り込むのでかなり小さくする事ができます。
場所を取らないので車載用や持ち運び用のドライバーとしておすすめです。
ビットも収納式になっているので保管している間に無くしてしまうという事が防止できます。
単純にギミックがかっこよく、男心をくすぐりますね(笑)
関連記事:【おすすめ工具】Weraのビット格納式ドライバー「クラフトフォームコンパクト28」の紹介【家庭・持ち運び用】
ANEX:スリムオフセットドライバー 6102-T
コチラは通常のドライバーと違い、板にビットが付いたような形状になっています。
とても薄く狭い所での使用が期待できます。
実際には狭いところではビットラチェットを使用する事が多いですが、ラチェットタイプだとどうしても厚みが出てしまいます。
使用する頻度はかなり少ないかと思いますが、持っていたら助けられる事もあるかも・・・?
VESSEL:メガドラ インパクタ
見た目は普通のドライバーとほとんど変わりません。
しかし、グリップのお尻部分を叩くとドライバーの先端が瞬間的に12度緩め方向に回る構造になっています。
錆びついたネジや固着したネジ、潰れかけたネジも回すことが可能です。
似たような工具として「インパクトドライバー(ショックドライバー)」がありますが、メガドラインパクタは緩め方向のみに回転するのでインパクト機能は緩め方向にしか使用する事ができません。
インパクトドライバーと比べるとサイズや重量が全然違い、手締めであれば締め方向にも使用できるので普段使いのドライバーとしても使用する事が可能です。
シャフトの長さも通常のドライバーと同じく長くなっているので、奥まったところでも使用でき場面によって使い分けできます。
固着したネジや固く締まったネジの対策として1本持っておきたいドライバーですね。
まとめ
本記事ではかなり使用頻度の高い工具「プラスドライバー」について紹介させて頂きました。
自動車整備でも内装外装、電装関係、エンジンルームまで多くの所で使用する工具です。
もちろんドライバーは消耗品で高価なものでも長く使っていると摩耗してきて交換が必要になります。
しかし微妙なドライバーを使ってネジの頭を潰して時間を消費しないようにある程度信頼できるドライバーを使いたいものですね。
その他、整備士のおすすめの工具は