こんにちは。ウミガメ(@umigametool)です。
自動車整備ではオーディオやライト周りなど、電気関係の配線作業などを行うことも多々あります。
そんな時に使用するのが電工ペンチです。
電工ペンチは1本で「配線の切断」「被覆をむく」「端子のカシメ(圧着)」ができる工具ですね。
本記事ではそんな電工ペンチの中で全ての整備士におすすめしたいフジ矢の電工ペンチミニ「FA203」を紹介します。
フジ矢:電工ペンチミニ「FA203」の特徴・メリット
サイズが小さい
電工ペンチミニ「FA203」の最大の特徴とも言えるのが持ちやすいサイズです。
よく見かける電工ペンチは画像下のような大き目のものが主流となっています。
フジ矢の電工ペンチミニは主流となっている電工ペンチと比べて、あまり使わない機能(ボルトカッター等)を極力省くことで使いやすいコンパクトさを実現しています。
実際私が整備士として10年近く作業をしていても、ボルトカッターが必要になったことはありません。
必要のない機能よりも、狭い所でも作業のやりやすいコンパクトさの方が実際に整備をやる上では重要ですね。
もちろんボルトカッター等の機能が必要な方は持っておく必要がありますが、メインで電工ペンチミニを使って、サブで通常サイズの電工ペンチを使うのをおすすめします。
被覆むき部のすり合わせ刃
2つめのおすすめポイントが被覆のむきやすさです。
画像を見るとわかりますが、穴がキレイな円になっています。
通常の電工ペンチとは違い、はさみのようなすり合わせタイプになっているため被覆をキレイに剝いてくれます。
この剥きやすさはとても気持ちよく、一度経験したら他の電工ペンチには戻れないかも?w
カシメ部の精度(カシメやすい)
自動車整備ではギボシなどを使用することが多いですが、ギボシ等のカシメ(圧着)も電工ペンチで行います。
電工ペンチの種類によっては圧着部分がキレイに丸まらなかったりすることもありますが、電工ペンチミニならキレイにカシメることができます。
画像は試しにカシメてみたところです。
キレイに丸くなっているのがわかるかと思います。
精度の高さが伺えますね。
フジ矢:電工ペンチミニ「FA203」のデメリット
価格が高い
極端に高いわけではありませんが、通常サイズの電工ペンチと比較すると少し価格が高い印象です。
同じフジ矢の電工ペンチ「FA103」と比べても
FA103:約1500円
FA203:約2500円
と少し高くなっています。
ただ安いものと比較しても1000円程度の違いですし、使用頻度も少なくないので使っていたらすぐに元を取れるかと思います。
ボルトカッターが付いていない
私は必要になったことがありませんし、他の整備士の方でも必要になったことがある方は少ないと思います。
しかし整備士の仕事というのはかなり幅が広く、時には予想しないような作業をすることも・・・
もしかしたらボルトカッターが必要な作業があるかもしれません。
そんな時のために念のために持っておきたいという方はよく見る形状の電工ペンチが良いかもしれません。
もちろん整備士以外の仕事で電工ペンチを使用する方はボルトカッターをよく使うという方もいらっしゃると思います。
そういう方はFA203ではなくFA103等ほかの電工ペンチが良さそうですね。
フジ矢:電工ペンチミニ「FA203」のサイズ感・重量
全長
全長は185mm。
他のよく使用するプライヤー類(コンビネーションプライヤーやラジオペンチ等)と同じようなサイズ感でとても持ちやすいです。
厚み
先端のカシメ部分は3.8mm。
他の電工ペンチと比べると若干厚めになっているような気がします。(実際に比べていないので同じくらいかも)
この厚みのおかげか圧着(カシメ)もキレイに行うことが可能です。
グリップ部分は約12mm。
これは図る部分によって少し差があり、先端側が細く(約11.3mm)グリップエンド側が太く(約12.3mm)なっています。
全体のサイズはコンパクトですが、グリップ部分が太く設計されているので手が痛くなりづらく、圧着の際にもしっかりと力を入れることができます。
重量
重量は160g
重さは他の電工ペンチと比べるとサイズが小さい分少しですが軽くなっています。
電工ペンチは持ち運びすることも多い工具かと思うので軽いのは良いポイントですね。
実際に持ったところ
実際に持ってみたところです。
コンパクトで持ちやすいサイズなのが伝わるかと思います。
フジ矢:電工ペンチミニ「FA203」のレビューまとめ
本記事ではフジ矢の電工ペンチミニ「FA203」について書かせて頂きました。
元々は私が手が小さく通常の電工ペンチだと大きくて持ちづらかったので単純に小さめのものが欲しくて購入したのですが、実際に使ってみても被覆剥きやカシメもとても使いやすくすべての整備士の方におすすめしたいくらいの工具です。
サイズも持ちやすいだけではなく狭いところでも使いやすいので、配線作業をすることの多いダッシュボード内などでも便利です。
今から電工ペンチを買う方にはもちろん、すでに別の電工ペンチを持っている方にもおすすめしたい1本です。
「別のを持ってるから・・・」と考えずにぜひ使っていただきたい工具ですね!
良ければ電工ペンチを購入する際の参考にしていただければ幸いです。
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