こんにちは。ウミガメ(@umigametool)です。
自動車整備だけではなく自転車やバイク、家具の組み立てなどでも使用する六角レンチ。
HEXレンチ(ヘックスレンチ)やアーレンキーなどと呼ばれることもあります。
様々なところに使用されているため、整備士以外の人でも比較的使用する事の多い工具ですね。
六角レンチには様々な形状があります。
・もっとも基本的な形状で、誰でも扱いやすい「L型」
・バイクや自転車の整備によく使われる「T型」
・持ち運び等に便利な「ナイフ形」
などなど・・・
本記事では自動車整備士の目線でL型の六角レンチを中心におすすめの六角レンチを紹介していきます。
高儀:ボールポイント 六角棒レンチ 9本組
L型の六角レンチとしてはかなり安い価格で購入する事ができます。
価格は安いですがもちろん普通に使う事ができます。
しかし紹介している他の六角レンチと比べると精度の面でやはり少し不安が残るかと思います。
六角穴付きのネジはかなりなめやすい部類のネジです。
これから工具を揃えるような人や、とりあえずで持っておきたい人なら良いと思いますが、ガッツリ整備をやるような方や工具にもこだわりを持ちたい方はもう少し信頼できる方が長い目で見ておすすめできます。
VESSEL:レインボールL型レンチ 8909BP
一番の特徴はボールポイントの角度。
私が知ってる中では一番大きく角度をつける事ができます。その角度38度。
これだけ傾けて使用する事ができるのは珍しいと思います。
さらに永久保証がついています。
パイプ掛けなどでの過度な使用による破損、摩耗や消耗は適用外ですが、それでも永久保証というのは安心感があります。
マグネタイザー付きでレンチに磁力を付ける事が出来るのもうれしいですね!
Wera:マルチカラーヘックスキーセット 073593
ヴェラは独自の「ヘックスプラス」と言う特許技術を持っています。
角ではなく、面接触でなめにくくなっています。
ソケットやめがねレンチなどにある考え方と似てますね。
1本1本に色付きのラバーが巻かれているのでサイズが一目でわかるようになっています。
軸の部分は丸形状になっていて取り出す時に邪魔なサイズをよけやすく、力を入れる時には手が痛くなりづらいです。
かなり硬めに作られていてトルクをかけてもあまりしならない為、緩める時に力を伝えやすい六角レンチとなっています。
関連記事:【おすすめ工具】ヘックスプラスで安心!Wera(ヴェラ)のヘックスキーセットを紹介【六角レンチ】
PB SWISS TOOLS:ボール付ロングレインボーレンチセット 212LH-10RBCN
L型の六角レンチは「締め付ける時にしなった方が良い」という方がいます。
少ししなる事で適正トルクがわかりやすく、締めすぎの防止につながります。
PBのL型六角レンチはしなる方が好きな方からの人気が高く、使用している方も多いです。
紹介している物は人気の高いロングレインボータイプですが、PBからはかなりの種類の六角レンチが販売されています。
軸形状(丸軸・六角軸)、カラー、長さ、曲がり角度など、自分に必要なタイプを探してみるのも良いですね。
BONDUS:HEX PRO(ヘックスプロ) HP6-IC-10
コチラはL型の六角レンチですが、曲がり角度を変えられるような構造になっています。
微妙な角度にして障害物を避けられるだけでなく、まっすぐにしてドライバーのように早回しをすることも可能です。
どうしても通常のL型タイプだと回しづらいことは多いですが、ヘックスプロなら抜き差しせずに早回しをすることが可能なので持っておいたら作業時間が短縮できること間違いなしです。
ちなみにボンダスはアメリカの六角レンチメーカーです。
ボンダス自体は知らない方も多いかもしれませんが、某有名工具メーカーにもOEMとして使われているメーカーなので信頼できるメーカーです。
ASAHITOOLS:ロングダックスキー六角棒レンチセット DYS0910
レンチの両端ともL字に曲がっている珍しい六角レンチ。
L型の六角レンチはどうしても回す時に振り幅が必要になってしまいます。
六角なので次の角度に進めるには通常だと60度回さないといけません。
しかしアサヒのダックスキー(両端曲げタイプ)なら両端を90度ずらして曲げてあるので両端を交互に使用する事で通常の半分の30度のスペースがあれば回し進める事ができます。
狭いスペースでほんの少しずつ回すことになりますが、周りの邪魔な部品を外して作業するよりは手間も少なくなることも。
MITOLOY(ミトロイ):L型ホローレンチ ボールポイントスタビーロング HBL900S
日本の工具メーカーミトロイより、かなり短いタイプのL型六角レンチ。
L型の短い方が通常のものよりさらに短くなっています。
自動車などの整備をやっていると「狭くてボルトナットにアクセスできない」という事は多々あります。
「1発緩める事ができれば後は手で回せるのに・・・」「しっかり締まっているか確認だけしたい」みたいな状況には時々遭遇しますが、そういう時に便利なのがこのミトロイのスタビータイプの六角レンチです。
そういう場面に遭遇した時に使える工具を持っているのと持っていないのでは作業にかかる時間がかなり変わってきます。
しかし実際「六角のキャップボルト」で「他の工具が入らないような場所」と考えると出番はかなり少ないです。
持っていて助けられる事はあると思いますが、優先して購入する工具ではないので購入するなら余裕がある時に。
SIGNET:ツイストL型HEXレンチセット 35239
短い方の先端がねじれたようなツイスト形状になっています。
HEXのキャップボルトはなめやすいボルトですが、通常の六角レンチが掛からなくなった場合に回すことができるレスキュー工具です。
自動車では足回りなどで六角レンチを使用する事もありますが、足回りの部品は錆びやすく特になめやすくなっています。
それ以外でも六角レンチを浅く掛けてなめてしまったりする事もあります。
そんな時に備えて持っておいたら助けられるかもしれません。
もしもの時のための工具です。
Beta(ベータ):グリップ付T型ヘックスレンチセット 96T/S6
L型に持ちやすいグリップが付いて「T」のような形になったタイプ。
自動車の整備ではあまり使う事はない形状ですが、自転車やバイク等では比較的使いやすいようです。
L型は基本的に短い方をメインに使用しますが、T型は長い方をメインで使用します。
グリップ付きは持ちやすく力が入れやすいので長い方をよく使うようならグリップ付きのT型も持っていたら使いやすい工具になります。
アストロプロダクツ:3WAY T型HEXレンチ
コチラもT型の六角レンチになりますが、ベータのものと違いグリップが付いていません。
グリップが無い分早回しがしやすく作業スピードは上がります。
またハンドル部分(Tの短い部分)がスライドするようになっていて、L型のようにして強めのトルクを加えたり、スペースが狭いところで障害を避けたりして使用する事ができます。
このスライドできるT型タイプは他メーカーからも販売はされていますが、形状的に高価格なメーカーが多いのでアストロのものは買いやすくお試しとしても良いと思います。
セット品が無くバラで揃える必要があるので注意。
BONDUS(ボンダス):ナイフ形六角レンチセット7本組ミリタイプ HF7MS
コチラは「ナイフ形」と呼ばれる折りたたみ式の六角レンチ。
小さくまとめる事ができるので持ち運び用、車載用や家庭用としても便利です。
持つ部分が短いですが、太さがあり割と力を入れやすいです。
角度を変える事ができるので上で紹介したボンダスの「HEX PRO」のような使い方もできます。
逆に太さがあるので狭いところでは使いづらく、仕事で使用する方のメインの六角レンチには向かないと思います。
持ち運び等で考えられている方におすすめです。
まとめ
今回は六角レンチについての紹介でした。
六角レンチは1つのメーカーから何種類も出てますし、かなり色々な種類があって悩む工具かと思います。
基本的には1~2セット持っていれば大体の場面に対応できる工具ですが、仕事として自動車やバイク等を整備していると時々微妙に違うタイプを欲しくなることもあります。
仕事で使用する方は色々な場面に対応できるように、特徴の違うモノを数種類は持っておきたいですね。
その他、整備士におすすめの工具は
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