こんにちは。ウミガメ(@umigametool)です。
今回は自動車整備でもかなり使用頻度の高い工具 「メガネレンチ」について。
整備士として仕事をしている人はもちろん、初心者(サンデーメカニック)の方でも使用頻度の高い工具ですね。
使用頻度が高いだけに信頼できるモノを使いたいところです。
今回は選びやすいように「初心者・サンデーメカニック向け」「プロの整備士向け」で分けて紹介していきます。
スパナ・コンビレンチ、ギアレンチ(ラチェット機能付きレンチ)については
関連記事:おすすめ工具・ギアレンチ
をどうぞ
メガネレンチの種類
メガネレンチは大きく分けて3種類あります。
- ストレート
- オフセット(10度~45度)
- ディープオフセット(60度~75度)
の3種類ですね。
先端のボルトナットを回す部分の取り付け角度になります。
・ストレート
これはそのまま。角度が付いてないものですね。
「超ロング」と言われるかなり長いタイプを持っている方が多いですが、長いタイプは奥まったところにあるボルトナットを回したり、力がかかりやすいのでトルクが必要なところに便利です。
逆に短いショートタイプもあり狭いところで使う事がありますが、ロングと比べると使用頻度は少ないので整備士の方でも持っていない方も少なくありません。
持っていたら便利ではあるのでプロの方は揃えておいたら助けられることも。
・オフセット
大体15度か45度くらいのものを使用してる方が多いかと思いますがその角度の付き方も種類があります。一番使用頻度が高く、出しているメーカーや種類も多いので選ぶのも難しいです。
工具はコスパ重視の方でもオフセットタイプのメガネレンチはできるだけ信頼できるものを持っておくことをおすすめします。
・ディープオフセット
オフセットがさらに深くなったタイプ。
60度や75度などのものがディープオフセットと呼ばれます。
一見力を入れにくそうで使う場面も少なそうですが、意外と使う場面は多いです。
私は75度のオフセットタイプを使っていますが、75度でギリギリということが時々あるので60度より75度を買う事をおすすめします。
では紹介していきます。
初心者・サンデーメカニック向け
TRUSCO:45°両口めがねレンチセット(6本組)
トラスコの工具は安い割に使えると、コスパで人気の高いメーカーです。
休みの日に時々使用する程度なら十分な性能です。
価格は6本組で約3600円(Amazon価格、2019年4月時点)程度。
この価格で買えるメガネレンチとしてはかなり使えるメーカーです。
KTC:めがねレンチセット
KTCは日本での知名度はかなり高いと思いますが、その知名度に合った安心感があります。
パワーフィット形状と呼ばれるシステムを使っているのでボルトナットの角ではなく面にメガネレンチが接触するようにしてボルトナットの角を痛めにくく(なめにくく)、より確実な締め緩め作業を行えるようにしています。
サンデーメカニックさんだと少し高く感じるかもしれませんが、プロの整備士の方でも愛用している方が多いメーカーで金額以上の信頼度があります。
プロの方はこのセット(6本組)ではサイズが足りない事もあると思いますので、足りないサイズを追加で購入してください。
関連記事:【おすすめ工具】買いやすくて安心感も高いKTCの45°×6°ロングめがねレンチを紹介【コスパ最高】
SK11:超ロングストレートメガネ
SK11の超ロングメガネは、メガネ部のザグリ(面取り)がありません。
ザグリが無いおかげでボルトナットの奥までしっかりはまるので、ボルトナットを「なめる(頭の角を潰す)」可能性が低くなります。
バラでしか売っていないのでサイズは使うものだけ買えばいいですが、とりあえず揃えておきたい方は10.12.14.17.19くらいを持っておけば良いです。
シグネット:75°メガネレンチセット
シグネットも価格の割に品質が良いメーカーです。
整備士の方でも使用している人の多いメーカーですね。
75度のオフセットメガネを販売しているのは価格の高い有名メーカーが多いですが、シグネットなら4000~5000円程度で手に入るので買いやすいです。
キレイな鏡面で仕上げられているので見た目も高級感があり、汚れを取りやすく実用性も高いです。
サイズも10×12、12×14、14×17、17×19と必要なサイズは揃っています!
プロの整備士向け
KTC:超ロングストレートめがねレンチ
KTCの超ロングストレートメガネ。
下回りや奥まったところでよく使うので絶対に持っておきたい工具。
KTCの超ロングは強度が高くかなりしっかりしてます。
価格も高くないので買いやすいくらいじゃないでしょうか?
プロ向けで紹介していますが、初心者・サンデーメカニックの方でも買いやすいメーカーかと思います。
コスパ重視の方はKTCを買っておけば間違いないです。
KTC:ショートストレートめがねレンチ
今度はショート。こちらもKTCですね。
使用頻度は低いと思いますが、持っていたらエンジンルームなどで使う事はある工具。
長いと障害物に当たってしまって振ることができない事がありますが、ショートタイプなら振れる事も。
使用頻度が少ない為コスパ重視でKTCをおすすめ。
nepros:超ロングストレートめがねレンチ
12角なので通常30度ごとに次の山に進めて回すことができます。
しかし、30度と言うのは結構大きく「30度もボルトナットを回すことができない」という場面には結構遭遇します。
特に超ロングを使用するような場所は奥まったところや障害物が多いところが多いので振り角が少ない事は多いです。
ネプロスの超ロングストレートめがねレンチは裏返しにすると角度が変わる(約15度)ように作られているのでそういう場所でも裏表を交互に使う事で回しすすめる事ができます。
精度はもちろん最高レベルで信頼度も高いです。
他メーカーと比べて長めに作られているものが多いので、トルクをかける時にも楽に作業を行うことができます。
安い工具ではありませんが持っておいて損のない工具ですね。
関連記事:【美しい】ネプロスの超ロングストレートめがねレンチを紹介【おすすめ工具レビュー】
Snap-on:スタンダードメガネレンチ
スナップオンのスタンダードメガネセット
間違いなく最高レベルの精度を持ったメガネです。
「フランクドライブ」が採用されていて、面接触になっているので「なめる(壊す)」心配がほとんどないです。
スナップオンもネプロス同様裏返すことで15度ズレるような作りになっています。
サンデーメカニックさん向けで紹介したKTCと比べると割高になりますがそれだけの価値はあるかと思います。
余裕がある方はこちらをおすすめ!
KTC:プロフィットツールめがねレンチ
こちらのメガネレンチは少し変わっていて左右のサイズが同じですがオフセットの角度が左右で違う物です。
メガネレンチは角度が合わなくてアクセスができない事が多々あるのでこういう工具を持っておくと便利ですね!
通常のメガネレンチに比べると少し薄く作られているので狭いところでも使いやすいです。
セットだとサイズが8、10、12、13、14mmの5本
単品のラインナップでセットのサイズにプラスして15、17、19が出ていますので必要な方は追加購入してください。
PROXXON:メガネレンチ スリムライン オフセット75°
プロクソンのディープオフセット。
プロクソンはロータリーラチェットで知ってる人も居るのではないでしょうか?
元々電動工具を作っていて、ハンドツールはまだ作り始めて長くないので電動工具のイメージが強い方も多いかもしれません。
価格が安く人気のスタビレー、ハゼットの半分程度ですが問題なく使えます。
精度的にはほとんど違いは感じませんね。
安く揃えたい方にはおすすめ!
関連記事:【コスパ重視の方に】プロクソンのディープオフセットめがねレンチ、スリムライン83810の紹介【レビュー】
スタビレー:ディープオフセットめがねレンチ 20シリーズ」
メガネレンチのおすすめまとめ
メガネレンチは基本的によく使う物が多いので精度が良い物、信頼できる物を買った方が良いかと思います。
特にオフセットの付いたものはボルトナットに対してズレて力がかかるので出来るだけ良いモノを買いたいですね。
基本の工具ですしどこのメーカーも出してるので選ぶのに悩む工具ですが、長く使う工具で使用頻度も高いので納得できるものをしっかり選びましょう!!!
その他、整備士のおすすめの工具は