こんにちは、ウミガメ(@umigametool)です。
自動車整備でよく使うプライヤー類はたくさんあります。
中でも特によく使用するのは
・コンビネーションプライヤー
・ラジオペンチ
・ニッパー
・ウォーターポンププライヤー
あたりでしょうか?
人気が高いのはスナップオンやKNIPEXなどのメーカーですね。
そんなスナップオンから、今までありそうでなかったプライヤーが発売されました。
その名も「ロングノーズスリップジョイントプライヤー」
見た目はコンビネーションプライヤーとラジオペンチを足したような形状をしています。
SNSでも話題になっているこのプライヤーですが、実際に使ってみるととても使いやすかったので紹介していきます。
Snap-on:ロングノーズスリップジョイントプライヤー「LN47ACF」のおすすめポイント
3種類の掴み面
LN47ACFには先端側から
網目(細目)
網目(荒目)
歯形状
と3種類の掴み面があります。
一番使用するのはプライヤー自体の形状的にも先端の網目(細目)部分です。
網目になっているので縦にも横にも滑りにくくしっかりと掴むことができます。
網目(荒目)と歯形状はプライヤー的に使用することは少ないとは思いますが、掴む対象によって場所を変えたり、錆びて回りにくい大き目のナットなどを回すときに使用できます。
1本でかなり広い場面に対応できるプライヤーなので出張時や持ち運び用のとして、工具の点数を減らすこともできそうです。
3段階の開き幅
ロングノーズタイプのプライヤーとして珍しいのが開き幅を調整できるスリップジョイントタイプという事です。
珍しいと書きましたが、私は他に見たことありません。
普通のコンビネーションプライヤーだと先端が太くて入らない、ラジオペンチだと対象が太すぎて掴みづらいという事はたまにあります。
開き幅を変えることができるLN47ACFなら、そういった時にも掴む対象が大きい時にも活躍してくれるはずです。
剛性感
ラジオペンチはものを掴んだまま引っ張ったりねじったりという作業を行う事も少なくありません。
先端が長くなっている分工具自体がねじれやすく、使っているとガタが出てくることも・・・
しかし実際に使ってみて、LN47ACFは剛性感が高いと感じました。
LN47ACFは掴み面やグリップがある程度太く設計されていることもあり、かなり剛性感が高いです。
掴み面の滑りにくさもあって、かなりガッチリとパワフルに使う事ができます。
持ちやすいクッショングリップ
スナップオンのプライヤーに共通して言えるのが、力を入れやすいクッショングリップです。
一見普通のラバーグリップのように見えますが、実際に持ってみると少し柔らかい素材になっています。
柔らかい素材になっていることで力を入れやすく、グッと力を入れたときに手が痛くなりにくい特徴があります。
Snap-on:ロングノーズスリップジョイントプライヤー「LN47ACF」のデメリット
サイズが大きい
LN47ACFは割と大きめのプライヤーです。
比較してみるとこんな感じ。
左から
KNIPEX:2615-200
スナップオン:LN47ACF
スナップオン:137ACF
です。
ラジオペンチは150mmや200mm程度のものが人気ですが、LN47ACFは約240mmと大きめです。
使いづらいとまでは言いませんが、もう一回り小さいサイズが出たらとても使いやすそうに感じました。
先端の幅
LN47ACFは他のラジオペンチ等とは違い先端が少し幅広になっています。
基本的には不満もなく、小さい部品でも掴みやすいので「掴む」という点に関してはメリットになっているポイントです。
(画像はKNIPEX:2615-200との比較)
ただ、ロングノーズプライヤーの性質上細かいところで先端を使って作業を行う事もたまにあります。
そういった場合は先端の幅が邪魔になる事も・・・
メリットの面が強いポイントではありますが、掴む対象や場面によってはデメリットにもなるので注意喚起も含めてデメリットの項目に入れておきます。
先端が細いものが良い方はKNIPEXのメカニックプライヤーがおすすめです。
先端幅は上の画像のように細くなっており、スナップオンに近い網目状の掴み面になっています。
グリップは力の入れやすいコンフォートタイプと扱いやすいラバータイプがあるのでお好みで。
Snap-on:ロングノーズスリップジョイントプライヤー「LN47ACF」のサイズ
全長
全長は241mm
デメリットの項目でも書きましたが少し大きめのプライヤーとなっています。
私もですが、指が短い人や手が小さい人には少し使いづらいかもしれません。
先端幅
先端幅は5mm
普通のラジオペンチと比べると少し幅広になっています。
広くなっていることで狭い隙間などに入れたりするのには向きませんが、細かい部品でも掴みやすいです。
グリップ
グリップ幅は17.3mm
グリップ幅自体も広く、クッション性も高いのでかなり持ちやすく手に優しいグリップとなっています。
私の持っているプライヤーラックにはギリギリ入れる事ができましたが、個体差で入らない事もあるかもしれません。
プライヤーラックは幅が広めのものや調整できるタイプが良いかもしれません。
重量
重量は358g
缶ビールくらいの重さとなっています。
少し大きめのプライヤーではありますが、使う分には重さが気になる事はありません。
実際に持ったイメージ
実際に持ったところです。
サイズの参考に。
Snap-on:ロングノーズスリップジョイントプライヤー「LN46ACF」のサイズ
全長
全長は185mm
画像を見ても分かる通り小さめのサイズとなっています。
特にグリップ部分が小さく感じ、持った瞬間は「小っさ!」と思いました(笑)
しかし実際に使ってみると使いやすく不便を感じるほどではありません。
先端幅
先端幅はLN47ACFが5mmなのに対し、LN46ACFは4mmと1mm小さくなっています。
しばらく使った感じではこの違いはあまり感じることはありませんでした。
写真を撮っていて気づきましたが、46と47で掴み面の形状が少しだけ違いますね。
46の方は先端から少しグリップ側の部分がギザなしの平面になっています。
先端の近くで丸いものを掴みたいときなんかは便利かもしれません。
グリップ
グリップの幅比較です。
LN47ACFが17.3mmなのに対しLN46ACFは15.9mmとほんの少し細くなっています。
実際に持ってみると細くなっているのはあまりわからず、しっかり力を入れる事ができます。
(どちらかというとグリップ部分の短さが気になります笑)
重量
重量は201g
漫画の単行本1冊程度の重さです。
サイズの割にズッシリしている印象ですね。
実際に持ったイメージ
実際に持ったところです。
47を持った画像と比べると小ささが分かると思います。
元々150mmサイズのラジオペンチを使用している人ならほぼ違和感なく持てるかと思います。
私のように200mm程度のものを使っていた人だと少し小さく感じそうですね。
Snap-on:ロングノーズスリップジョイントプライヤーのレビューまとめ
本記事ではスナップオンのプライヤー「LN47ACF」「LN46ACF」を紹介しました。
少し大きさが気にはなりますが、部品を掴みやすく幅の調整もできるとても便利なプライヤーでした。
人によっては今まで使っていたラジオペンチからLN47ACFやLN46ACFがメインに変わっていくのかな?と思います。
先端の太さが気になる事もたまにありましたが、そういう時に今まで使っていたラジオペンチを使う形ですかね。
もちろん万能ではありませんし専用のプライヤーには負けるところもありますが、かなり幅広く使う事ができるので持ち運び用として使用すれば工具の点数を減らすこともできるかもしれません。
私は47を購入後、小さいサイズが出るのを待って46を購入しました。
待望の小さいサイズでしたが、46サイズだと少し小さすぎるようにも感じます(笑)
46.5サイズが出るのを待つしかないですね(笑)
ちなみにどちらも使用した感じだと46の方が使いやすく、他の方でも46の方が好きという方が多い印象です。
人によって手の大きさも違えば持ちやすい大きさも違うので一概には言えませんが、悩んだら46から購入した方が良さそうかな?
LN47ACF、LN46ACはSNSでも話題になっているだけあってとても良いプライヤーでした。
2022年10月現在では発売から間もないこともあり品薄となっていて中々手に入りづらいかも知れませんが、しばらくしたら生産が追い付いてくるかと思います。
※2023年7月現在ではかなり品薄も解消されているようです。
皆さんもぜひ使ってみてください!
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