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【おすすめ工具】Snap-onの電動インパクトレンチ「CTJ761」を紹介【小型・軽量】

こんにちは。ウミガメ(@umigametool)です。

 

自動車整備の現場でも増えてきている電動工具

特にインパクトレンチは使用頻度も高くエアータイプと比べるとホースを繋ぐ手間や取り回しを考える必要もないので、持っているととても楽に作業を行う事ができます。

 

本記事ではそんな電動(コードレス)インパクトレンチの中で小型軽量・トルクも十分なSnap-on(スナップオン)の「CTJ761」を紹介します。

 

Snap-on(スナップオン):電動インパクトレンチ「CTJ761」のセット内容

「CTJ761」のセット内容は

・インパクトレンチ本体

・バッテリー2個

・充電器

・ケーブル

の5点です。

 

このセット内容で約66000円程度ですが、それぞれ単体での設定もあるので「本体のみ」「バッテリー1個だけ」のような必要なものだけの購入も可能です。

バッテリーは電動ラチェット等とも共用で使う事が可能なので、他の電動工具を持っていて必要ない方などは価格を抑える事ができますね。

 

関連記事:【電動工具】スナップオンのコードレスラチェット「CTR761」を紹介【おすすめ工具】

 

Snap-on(スナップオン):電動インパクトレンチ「CTJ761」の特徴・メリット

エアーインパクトレンチと比べた特徴や、他の電動インパクトレンチと比べた時の「CTJ761」を購入するメリットを紹介します。

スペック

打撃数(BPM):3000/分

フリースピード(RPM):2500

電圧:14.4V

差込角:3/8SQ(9.5mm)

騒音レベル:94.5dB

振動レベル:7.23m/s2

 

電動式(コードレス)

まだまだ自動車整備ではエアーインパクトが主流ではあると思いますが、電動インパクトもかなり人気が高くなってきています。

エアータイプと比べると

・持ち運びに便利

・エアー設備(コンプレッサー等)が必要ない

・ホースの取り回しを気にする必要がない

といった利点があります。

 

自動車整備等の仕事での使用はもちろん、家庭用としても電動インパクトレンチは使いやすく便利ですね。

 

トルク162Nm

このサイズの電動インパクトでは100Nm程度のものが多いですが、スナップオンの「CTJ761」は最大162.7Nmと高トルクです。

乗用車のホイールナットは強くても120Nm程度で締め付けられているのでCTJ761ならホイールナットも緩める事が可能です。

自動車整備ではタイヤ(ホイール)の脱着はかなりの頻度で行うので、電動インパクトレンチを購入する際はタイヤの脱着はできるものを選んでおきたいですね。

 

約1.1Kgの軽量タイプ

CTJ761は重量が約1.1㎏(実測1091g)とかなり軽量になっています。

他の電動インパクトレンチでここまで軽量なものは少なく、同じ程度の重量だったとしても160Nmのトルクを出すものはありません。

またエアーインパクトレンチ(一般的な400Nm程度のもの)と比べてみても1.1㎏を超えるものが多く、エアーホースの取り回し等を考えると重量以上に使いやすく感じます。

 

もちろんエアータイプとはトルクが大きく違うため単純な比較はできませんが、よく使用するホイールナットの脱着やちょっとしたボルトナットの脱着で考えるとかなり作業性が上がる事は間違いありません。

 

バタフライトリガー

CTJ761のトリガーは正転逆転のスイッチを一体化した「バタフライトリガー」となっています。

人差し指(上側)が締め付け、中指(下側)が緩めです。

他メーカーであまり見ない形状という事もあり使いにくいという声も時々見聞きしますが、切替の必要がなくスピーディーに作業できるので私はとても使いやすかったです。

 

足回り等ではボルトナットが錆びたりして中々緩まない事もあり、そういう時は締め緩めを繰り返して少しずつ緩めたりします。

そういう場面では指の操作だけで正転逆転を切替えできるのはかなりの時間短縮になる事も。

 

また、可変スピードトリガーとなっているのでトリガーを握る強さで回転スピードやトルクの調整も行う事ができます。

慎重に緩めたい場合や少しずつ締め付けたいときなども感覚でスピードを調整可能です。

 

本体サイズが小さい

本体サイズが小さいのも嬉しいポイントです。

162Nmのトルクがあれば多くのところで使用できますが、場所によってはインパクトレンチ自体のボディが邪魔になる事も多々あります。

CTJ761は通常のインパクトレンチと比べてもボディサイズが全体的に小さく、特に幅が細くなっているので障害物を避けやすくなっています。

 

ライト付き

先端部分にはライトも付いています。

整備の仕事で使用する場合は暗い所で作業する事はあまりありませんが、付いていると便利だったりする事もあります。

足回り等で陰になっている場所で使ったり、夜にスタッドレスタイヤへの交換をしたり。

電動ならではの機能ですね。

 

Snap-on(スナップオン):電動インパクトレンチ「CTJ761」のデメリット

バッテリー切れ・バッテリー劣化

電動インパクトという事で予想されるのがバッテリー切れです。

長く使用していると充電を忘れる事もあるかと思いますが、そういった場合にインパクトレンチ自体の使用ができなくなってしまいます。

ただ、基本セットでバッテリーは2個入っているので「片方使用している間にもう片方を充電」のような使い方をすれば両方ともバッテリーがどちらも切れてしまう事はほとんど無いかと思います。

また、充電速度も速く約50分で充電可能です。

 

バッテリー自体の劣化についてはどうしても避けることができません。

長期で見るとバッテリー交換も必要になってくるためエアータイプと比べるとコストは高くなってしまいます。

バッテリー自体は単品購入できるので消耗品として割り切りましょう。

 

トルク162Nm

メリットの項目で「ホイールナットの脱着も可能」と書きました。

しかし、ホイールナットの締め付けトルク等によってはもう少しトルクが欲しいと感じる事もあります。

緩める事ができないということは少ないですが、緩めるのに少し時間がかかり「頑張っているな」と感じる事も・・・

余裕をもって緩めることができないということは「負担がかかっている」ということでもあります。

 

トルクに応じて重量も重くなってしまいますが200Nmクラスならホイールナットの脱着も余裕をもって行うことができ、300Nmクラスならそれ以上のトルクを必要とする自動車整備の多くのところに使用することができます。

「CTJ761」の使いやすさを考えると場面によって使い分けるのがおすすめですが、1つのインパクトレンチで済ませたい方はトルクが強めの別のインパクトレンチを持っておくのもいいかもしれません。

 

差込角3/8SQ(9.5mm)

ホイールナットの脱着を考えると少なくとも21mmまではソケットを揃えたいです。

しかし差込角が3/8SQで21mmまでインパクト用ソケットを販売しているメーカーは限られてきます。

もちろん全くない訳ではないので問題になる程ではありませんが、私が少し悩んだのでデメリットとして挙げておきます。

 

ちなみに3/8でインパクト用ソケットのおすすめとしては

SIGNET(シグネット):22296 ディープインパクトソケットセット 14PC

 

Snap-on(スナップオン):214SIMFMYA ディープインパクト用ソケット 14個セット

 

このあたりがセットでの販売もあり21mmまでしっかり入っているので購入しやすくなっています。

 

本記事ではデメリットの項目に入れていますが、1/2SQのソケットに比べると3/8SQはソケットの差込部外径が小さかったり、揃えているソケットの種類が多かったり(緊急時に使える)とメリットもあります。

単純なデメリットとして考えないようにしましょう。

 

バッテリーの取り外しが固い

実際に使用して感じたのがバッテリーの取り外しがかなり硬いという事です。

バッテリーを充電する時や交換する時は毎回のように苦戦させられます。

この点は個体差もあり、私の周りではそこまで気にならないという人もいます。

ただ、ネット上で聞いてみると私と同じように硬いと感じている人も多くいらっしゃるので購入する際は頭に入れておきましょう。

 

また、購入したものが固かった場合は「接点復活剤」をバッテリーの端子部に塗布することでかなり症状が改善します。

私もフォロワーさんに教えていただいて試しましたが、びっくりするほど簡単に取れるようになりました。

バッテリーの取り外しで苦戦している方はぜひ試してみてください。

 

Snap-on(スナップオン):電動インパクトレンチ「CTJ761」の各部詳細

全長

全長は約165mm(差込部含む)

全長に関しては特段長くも短くもなく「普通」といったところです。

 

全高

全高(高さ)は約200mm(バッテリー含む)

こちらはバッテリー分程度長く感じます。

作業を行う上では高さが邪魔になる事はほとんどないのでそれほど気にするところでも無いですね。

 

横幅

ボディの横幅は46.6mm

専用のカバーを取り付けても約53mmと、かなり細めの作りとなっています。

インパクトレンチはボディ自体が周りの部品に干渉してしまってアクセスしづらい事もあるので細めのボディは嬉しいですね。

作業を行える場所も広がります。

 

グリップ幅

グリップ幅は40.7mm(横幅)、50.0mm(縦幅)のだ円形状。

私は手が小さい事もあり、もう少し細くても良かったかな?と思います。

実際に気になる方は少ないと思います。

 

実際に持ったイメージ

実際に持ったところです。

ボディの細さや全体的なサイズが伝わればと思います。

 

Snap-on(スナップオン):電動インパクトレンチ「CTJ761」の使い道

とても使いやすく、トルクの調整もやりやすいので多くの場面で使用できる「CTJ761」ですが、使用用途をいくつか紹介します。

ホイールナット

整備ではタイヤ(ホイール)の脱着を行う事は多い為、ホイールナットの脱着には多く使用する事になります。

エアーインパクトレンチだとホースの位置で脱着するタイヤの順番(回る方向)などを決めたりもしますが、電動インパクトレンチの場合は気にすることなく好きな場所から脱着する事ができます。

ホースがリフトに引っかかったりする事もないので微妙なストレスがなく気持ちよく作業を行えます。

 

足回り

場所(締め付けトルク)にもよりますが足回りでも使用できます。

タイロッドエンドやスタビリンクなどは錆びなどで上手く外れない事もあり締め緩めを繰り返したりする事もありますがバタフライトリガーの本モデルなら正転逆転の切替えも無くスピーディーに作業をできます。

もちろん錆び等が無い場合でも特別強いトルクで締まっているところ以外では活躍が期待できます。

 

エンジン・ミッション周り

エンジンやミッションの脱着では色々な方向からボルトナットが留まっているのでエアーインパクトレンチだとホースが煩わしい事もあります。

電動インパクトならそういった場面でも使いやすく、本体サイズも小さい為ボディが干渉したりする事も比較的少ないです。

サイズ的にもトルク的にも「CTJ761」に一番合った作業かもしれませんね。

 

Snap-on(スナップオン):電動インパクトレンチ「CTJ761」のレビューまとめ

本記事ではスナップオンの電動インパクトレンチ「CTJ761」について紹介しました。

サイズも小さくトルクもあるのでとても使いやすいインパクトレンチになっています。

「トルクの強い電動ラチェット」的な使い方をしている方が多く、ほんとに多くの場面で使用されているのを目にします。

私の場合はエアラチェで行っていた作業の9割程度はCTJ761に変わりました

いちいちホースを繋ぐ必要が無いのでパッと取って使いやすい工具ですね。

 

スナップオンの電動工具はスナップオンの正規店(バンセールス)以外では手に入りづらく、スナップオンが回ってこない工場の人やサンメカさんには入手が難しい工具かもしれません。

(ネット通販等ではUS規格のものが販売されていたりするので注意しましょう)

 

そういった方はスナップオンの公式サイトでは近くの加盟店を探すことができるので検索してみましょう。

 

私も実は今回が初めての電動工具の購入でした。

ずっと購入は考えていましたが、実際に買って使ってみるととても便利で作業時間が短縮したのが実感できました。

 

私のように電動インパクトレンチの購入を悩んでいる方にも最初の1台としておすすめできるインパクトレンチとなっていますので、ぜひ候補の一つとして考えてみてください。

 

※新モデルの「CT861」の記事も別記事で書いております。

関連記事:【ブラシレス】改良されたスナップオンの電動インパクトレンチ「CT861」を紹介【小型・軽量・パイパワー】

上記の記事はCT761との比較をメインにした内容になっています。

良かったら合わせてお読みください。

 

 

その他、整備士のおすすめの工具は

自己紹介と工具紹介記事一覧

2 COMMENTS

ぬん

この記事ですが、私の工場に出入りしているセールスバンの方はホイールの脱着には使わないで欲しいと言っていました。
理由はハンマーの異常摩耗やアンビルの破断等が相次いだとの事でした。

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umigameblog1

コメントありがとうございます。
ホイールナットの脱着は締め付けトルクやボルトナットの状態によって無理をする場合も少なくないですね。
私もその点は分かっていて注意喚起のためにデメリットの項目でトルクが足りないと書いたつもりでしたが、記事全体を見ると「ホイールナットの脱着におすすめ」のようなニュアンスにも取れますね・・・
(私が購入する際にホイールナットの脱着を前提として購入したのもありますが)

近々少し記事を修正しておきます!
ありがとうございます。

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