こんにちは。ウミガメ(@umigametool)です。
今回はレンチシリーズの最後。
ラチェット機能付きのレンチについて紹介します。
関連記事:スパナ・コンビネーションレンチ
コチラもどうぞ。
ギアレンチとはレンチにラチェット機能が付いたものです。
一般的には「ラチェットメガネレンチ」「ギアレンチ」とか言ったりしますね。
言葉は違いますが、特許の関係で違う名前を使ってあるだけで同じものです。
恐らくギアレンチが一番伝わりやすいかと思うので今回は「ギアレンチ」で行きます!
私は基本的にギアレンチは首振り(フレックス)タイプしか使いません。
首振りを持っていればほとんどの場面に対応できるからです。
通常の首振らないタイプは力をかけやすい、壊れにくいと言う利点はあるので持っておく分には良いですが使用の頻度的には少ないと思います。
ですので紹介するのはほとんどが首振りタイプですが、出来るだけ特徴のあるものを紹介しようと思います!
初心者向け
初心者の方はギアレンチはそこまで多く使わないかもしれません。
ですのでコスパ(価格)重視で紹介します。
高儀:板ラチェットレンチ 4サイズ
レンチの両側と裏表で4サイズに対応できる板ラチェです。
このタイプなら1本に4サイズをまとめる事ができるのでコンパクトになり、持ち運びが多い人や小さめの工具箱などでも場所を取りません。
価格もサイズ毎に揃えるのと比べたら抑える事ができます。
高儀はサイズ設定が多く、使うサイズが選びやすいです。
自動車の整備の場合は8.10.12.14.17程度は持っておきたいところですがよく使う「10.12.13.14」の4サイズを1本持っておけばかなり対応できるかと思います。
余裕があれば「6.8.10.12」と「13.14.17.19」の2本を持っていればよく使うサイズはほぼカバーできます。
このタイプは首振りではないですし、頻繁に使っていると曲がったりする事があるので頻繁に使う方は下のSK11が良いかと思います。
SK11:フレックスラチェットレンチセット SGR-F5SET
コチラは首振りタイプのギアレンチ。
SK11は価格が安く、使える工具が多いメーカーです。
サイズは10.12.13.14.17の5サイズ。
8や19など他のサイズが欲しい方は追加での購入が必要ですが、このセットだけでもほとんどの場面に対応はできます。
もっと安いセットもありますが、整備士の方でも使っている方の多いSK11が安心感はありますね!
プロの整備士向け
仕事として整備士をやっている方は様々な種類のギアレンチを持っておきたいです。
精度も重要ですが、今回は色々な場面に対応できるモノを紹介していきます!
SIGNET:120ギア フレックスシグネットレンチ
シグネットのギアレンチですね。
「ギアレンチ」という言葉はギアレンチ(ラチェットメガネ)を生み出した「ギアレンチ社」が特許を取っている言葉ですが、シグネットはギアレンチ社からOEMを受けています。
一番の特徴はギア数が他メーカーよりも多い120ギア!
ギアレンチは72ギアのメーカーが多いので120ギアと言うのはかなり多いですね!
送り角度(次のギアへ進む角度)は3度なのでかなり細かい振りでラチェット機能を使う事ができます。
狭いところで使用する事も多いギアレンチなのでギア数は多い方が使いやすいです。
高儀:フレキシブルスタビーギアレンチ
スタビ(短い)タイプのギアレンチ。
スタビタイプの物は持っておきたいですね。狭いところで回すのに短いギアレンチが欲しい事は多々あります。
他のメーカーからもスタビタイプは出ていますが、高儀を選んだのは「レッドリング」です。
ラチェット部の片面に赤くリング状の印が付いていますが、これにより正転逆転の方向が分かりやすい!
矢印が付いている物も多いですが、ちょっと見づらかったりするんですよね・・・
高儀のものはレッドリングと矢印が両方付いています!
スタビタイプはトルクをかける事もほとんどないので、精度よりもこういった使いやすさ重視で良いかと思います。
TONE:クイックラチェットめがねレンチ
TONEのクイックラチェットめがねレンチ。
この工具はスパナ側にもラチェット機能が付いてます。
ブレーキのパイプみたいにナットからパイプが出てるようなところや、メガネレンチやラチェットメガネが入るスペースが無いところ(ロアアームのナット等に多い)だとスパナしか入らないのでラチェット機能付きのスパナは便利です。
私は細かい作業嫌いなので通常のスパナでちまちま回すの嫌いなんですよね(笑)
単純に作業時間も短くできますし、持っていて損はない工具ですね!
TOP:首振りラチェットロングメガネ
TOPの首振りラチェットロングメガネ
超ロングラチェットメガネはTOPに限らず一押しの工具です!
こちらでもメーカー毎に紹介してます。
おすすめ工具・超ロングラチェットメガネレンチ – ウミガメの車と工具の日記
超ロングタイプは奥まったところやトルクをかける時に便利ですが、大きなトルクがかかることが多いので首振りが壊れやすいです。
しかしこの「片側メガネレンチ、片側首振りラチェット」のタイプなら一発目の緩めや本締めをメガネレンチ側で行うことで首振りの故障を防ぐことができます。
首振りなしのものもありますが、首振りタイプの方が作業の対応幅が断然広いのでおすすめです!
プロ向けとして紹介していますが、サンデーメカニックさんでも足回りなどを整備するような方は持っていたら便利です!
Pro-Auto:リバースギアレンチ
プロオートのリバースギアレンチセット。
このギアレンチは首振りじゃありません。
一番の特徴はラチェット部分内側にリングが付いている事です。
このリングによりボルトやナットがギアレンチを通り抜けないようになっています。
緩め始めの時は良いんですが、ボルトナットが緩んできたらギアレンチが奥に入って締まってボルトナットを回しづらくなるんですよね・・・
そのイライラを解消してくれます!
しかもこのセットはよく使う8.10.12.13.14.17.19のギアレンチセットと一緒にゴースルーソケット(メガネ用ソケット)と変換アダプターが付いてきます!
変換アダプターはギアレンチに通常のソケットをつけることができるアダプターです。
ゴースルーソケットは微妙に障害物が邪魔な時に助かったりするので持ってたら便利です
単品購入すればサイズも最大で36まであるので大きいサイズのギアレンチが欲しい人にも良いですね!
KTC:ショートラチェットめがねレンチセット
コチラのギアレンチは形状は普通です。
しかし、仕事で使用する上でかなり重要な「首振り部の強さ」が強いです。
仕事でギアレンチを使用していると、使用頻度も高いですし落としたりする事も少なくありません。
そんな時に一番壊れやすいのが「首振り部」なので、できるだけ強いギアレンチを持っておきたいですね!
もちろん絶対壊れないわけではないので過信は禁物ですが、ツイッターで「首振り部の強りギアレンチ」のアンケートを取ったらこちらのギアレンチが1位でした!
両側とも首振りラチェットのタイプを紹介していますが、コンビネーション(片側スパナ)タイプもありますのでお好みで。
まとめ
ギアレンチはホントに種類が多いので他にも紹介したいものはあるのですがキリがないのでこれくらいにしておきます(笑)
ギアレンチの選び方によって通常のメガネレンチやコンビレンチの選び方も変わってきたりするので難しいですよね・・・
ギアレンチは少なくとも2~3種類くらいはセットで欲しいですね。
私も紹介した中では3種類持ってます。もう1~2種類くらい欲しい・・・
特徴を比べてしっかり選びましょう^^
その他、整備士のおすすめの工具は
[…] ギアレンチ […]