こんにちは。ウミガメ(@umigametool)です。
工具の中でも汎用性が高い工具というのは沢山あります。
そんな汎用性の高い工具で自動車整備に限らずDIYや設備工事などでもよく使用されるのがモンキーレンチ(アジャスタブルレンチ)です。
パッと見てサイズが分からないボルトナットを回す時や、一度の作業で様々なサイズのボルトナットを回す時などに活躍する工具ですね。
本記事ではそんなとりあえず工具箱に入れておきたいおすすめのモンキーレンチをを紹介します。
モンキーレンチを選ぶポイント
一言にモンキーレンチと言っても形状、サイズなどかなり多くの種類があるので簡単な選ぶポイントを書いておきます。
全長
ショートタイプから大きいものまで様々なサイズがあります。
通常使用するものは250~300mm程度のものが使いやすいですね。
しかし色々なところで使用しているとグリップが障害物(周りの部品)に当たってしまって回しづらい事もあったりするのでショートタイプも持っていたら便利に使えると思います。
2本目3本目のモンキーレンチにはショートタイプも加えたいですね。
開き幅
これは重要ですね。
基本的にサイズによって開き幅も変わってきますが、極端に大きく開くようになっている物もあります。
大きいものになると全部縮めても締まりきらないものもあるので注意。
通常は最大30~35ミリ程度まで開くものが多く使いやすいかと思いますが、時々もう少し開くものが欲しくなることもあります。
持ち手部分のグリップ
樹脂製のグリップが付いている物と付いていない全て金属製のものがあります。
私はグリップ付きの方が手が痛くなりにくいし、冬場でも冷たくならないので好きですね。
もちろん金属の質感が好きという方はグリップ無しでも問題ないです。
好みで選びましょう。
掴み面の滑り止め
モンキーレンチはスライドさせる部分(アゴ)にガタが出やすいのでボルトナットを「なめて」しまう事が少なくないです。
滑り止めが付いているものなら「なめる」事も減りますが、傷を付ける可能性も増えます。
また最近ではガタが出にくいモデルも発売されていますのでそういったタイプを選ぶのも良いですね。
その他
他にも
・薄口タイプ
・ラチェット機能付き
などモンキーレンチによって色々な特徴があります。
しかしその辺りを買う場合は2本目、3本目として購入することになるかと思います。
BAHCO(バーコ):モンキーレンチ 9072
モンキーレンチと聞いて一番に名前が出てくるのはバーコという方も多いかと思います。
私もモンキーレンチと言えばバーコのイメージがあって、実際使っているモンキーレンチもバーコのものを2つ使っています。
バーコのモンキーの一番のポイントは逆方向にも回せるという事でしょう。
通常モンキーレンチは負担がかからないように一方向(下あご方向)にしか回すことができません。
しかしバーコのモンキーレンチは逆方向にも回せるので、狭いところでも裏返して角度を変えて回すことができます。
角度を変える事ができるだけで使いやすさは大きく変わるのでぜひ使って欲しいメーカーです。
他メーカーと比べると幅を調整する「ウォームギア」(ネジのような部品)が逆回しになっているので注意
Snap-on:FADH10B
つかみ面に滑り止めの凹凸(フランクドライブ)が付いているのが特徴。
凹凸がついていない物に比べてなめにくいので安心して回すことができます。
モンキーレンチは通常だと梨地やメッキ処理無しのものが多いです。
しかしこちらのモンキーは鏡面でキラキラしたメッキ処理が施してあります。
汚れも拭き取りやすいし、高級感もあって良いですね。
Switz tool(スイスツール):RM-250
ラチェット機能(早回し)が付いたモンキーレンチ。
ドライバーで有名なPB SWISS TOOLSとは違うメーカーです。
通常のモンキーのように
回す→ボルトナットからモンキーを外す→角度をずらす→回す
ではなく
回す→角度をずらす→回す
と言う風に抜き差しをせずにそのまま回すことができるので、回す回数が多い場合は大幅な時間短縮になります。
モンキーレンチで多く回すような使い方をする人にはおすすめのモンキーです。
TOP工業:ハイパーモンキZERO
ウォームのガタがないのでなめにくく、ボルトナットを痛めにくくなっています。
通常のモンキーだとガタのせいで強く回そうとするとなめやすかったり、安心して回せない事もありますがTOPのハイパーモンキなら安心して作業を行う事ができます。
さらに上下のあごが平行になっているのでボルトナットからモンキーを外す際に開き幅を調整する必要がなく、スパナのように使用する事が可能です。(通常はあごの先端に行くほど幅が狭くなっています)
通常より大きくあごが開くので1本で幅広く対応できるのも良いですね。
FACOM:クイックアジャスト アジャスタブルレンチ 101.8G
モンキーレンチはウォームを回して開き幅を調整するので少し手間がかかります。
しかしファコムのクイックアジャストモンキーレンチはウォームをグリップ側にスライドさせることで開き幅を一気に調整する事ができます。
通常のウォームを回して調整するタイプと比べると圧倒的に早く楽に調整する事が可能です。
手間を減らせて時短にもなるので便利なモンキーレンチですね。
ロブテックス:ポケットモンキXグリップ
全長が短いタイプのモンキーレンチです。
通常のタイプではグリップが当たってしまって回せないような狭いところで活躍します。
UM24XDS(全長118mm)~UM49XDS(全長190mm)までの4種類があり、ショートタイプですが一番大きいものだと開き幅は46mmまで対応しているので配管や水回りのナットなどにも対応できます。
・通常の2面接触のモンキーと違い3面接触になっている
・ボルトナットの角に当たらない構造
という事でボルトナットをなめにくくなっているのもポイントですね。
フジ矢:ライトモンキー
一番の特徴は重量です。
持ち手部分が大きく肉抜きされているので他のメーカーのものと比べるとかなり軽量になっています。
持ち運びが多い方や、車載工具として検討されている方には良いですね!
つかみ面には独自形状の凹凸が付いていてボルトナットをなめにくくなっています。
デザインも黒と金でかっこいいので思わず買いたくなってしまいますね。
BAHCO:薄口大口モンキーレンチ 9031-T
バーコから薄口タイプのモンキーレンチです。
ダブルナットの時など通常のモンキーレンチでは回しづらい事がありますが、薄口のタイプなら問題なく回すことが可能です。
アゴの先端の薄さは4.5mm。
名前に「大口」と付いているように最大開口幅も38mmと大きくなっています。
整備工場などではエアホースのチャックを回したりする時も薄口の方が使いやすいですね。
まとめ
モンキーレンチは2本~3本くらいは持っておきたい工具です。
同じメーカーでサイズ違いを揃えても良いですし、メインで250~300mm程度の普通の形状のものを1本と、早回し等の機能付きを2本目にという風に違う種類のモンキーレンチを持っても良いと思います。
モンキーレンチは販売しているメーカーや種類がかなり多い工具です。
選ぶのは難しいですが、しっかり選んで良い物を使いたいですね!
その他、整備士におすすめの工具は