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自動車整備士におすすめの工具・必ず揃えたいソケット

こんにちは。ウミガメ(@umigametool)です。

 

自動車整備を行う上で欠かせないのが「ラチェットハンドル」と「ソケット」の組み合わせ。

作業性の面でもメガネ等だけで作業するよりも断然早く作業を行う事ができます。

 

本記事ではそんなラチェットとソケットのうちの「ソケットレンチ」を紹介します。

ソケットは種類も多く、出しているメーカーもかなり多いので本記事では必ず揃えたいソケットに絞って紹介していきます。

自動車整備では1/4(6.35mm)、3/8(9.5mm)、1/2(12.7mm)の差込のソケットをメインで使用しますが、本記事では特によく使う3/8差込のソケットをメインに紹介していきます。

 

6角(6point)

ソケットとしては基本的な6角のソケット。

12角と比べるとボルトナットに当たる面がほんの少し多いので(大きくは変わりませんが)安心して回すことができます。

自動車整備では「なめかけたボルトナット」や「錆びているボルトナット」など、状態の良くないボルトナットを回すことも少なくないので6角のソケットは揃えておきましょう。

6角と12角はどちらも持っておいて良いと思いますが、どちらかと言われると安心感の高い(なめる心配の少ない)6角をおすすめします。

 

長さはスタンダード(ショート)、セミディープ、ディープの3種類があります。

頻度的にはディープ≧スタンダード>セミディープの順に使用しますので、ディープのものを載せておきます。

STRAIGHT(ストレート):FLAG ディープソケットセット 10-106

工具メーカー「ストレート」で販売されているFLAGのソケット。
セット内容は8.10.12.14.17.19mmと日本車で扱う必要最低限のセットですが、2000円ちょっとで買えて永久保証まで付いています。
価格的にも買いやすく、安心して使用できるのでサンデーメカニックの方にもおすすめです。
サイズが足りない場合は単品で他のサイズも販売されているので必要なサイズを追加購入する事ができます。
 

Ko-ken(コーケン):RS3300MZ/12

価格の割に精度が高く人気のソケットメーカー「Ko-ken(コーケン)」

セット内容は7.8.10.11.12.13.14.15.16.17.18.19mmと十分すぎる内容です。

必要最低限のサイズだけセットになった「RS3300MZ/8」もありますが、仕事で使用するなら不意に必要になる事があるので12個セットの方を持っておいた方が良いです。

有名メーカーと比べてもほとんど遜色がないのでコスパ重視の方におすすめです。

 

Snap-on(スナップオン):212SFSMY

 

「工具と言えばスナップオン」と言う方もいらっしゃる程有名なメーカー。

もちろん精度や強度も最高レベルです。

実際に使用する時に良いだけではなく、「スナップオンを使っている」という満足感で仕事自体が楽しくなるかも。

サイズは8~19mmの1mm刻みで12ピースのセット。

最高の工具を使いたい方に。

 

12角(12point)

「6角と12角どっちが良いの?」と迷う方もいらっしゃるかと思いますが、大きくは変わりません。

6角のソケットはボルトナットにはめる時、最大60度回すことでハマります。

しかし12角は角が2倍あるので半分の30度回せば入ります。

 

要するに作業性が良いです。

6角は安心感、12角は作業性という感じで使い分けたいですね。

 

12角のソケットは6角に比べるとなめやすいので出来るだけ信頼できるソケットの購入をおすすめします。

 

Ko-ken:RS3305M/12

作業性を重視して12角のソケットを使用する場合はコーケンくらいは使っておきたいところです。

もちろん他メーカーでもコスパが高く良いメーカーはありますが、コーケンにはショート・セミディープ・ディープが全てラインナップされているのも良いポイントです。

6角ではZ-eal(ジール)シリーズを紹介していますが、Z-ealシリーズには12角は無いので12角では通常タイプを紹介。

 

Snap-on:212SFMY

スナップオンなら12角でも信頼度はかなり高いです。

「6角は他メーカーでも12角はスナップオンを」と言う方もいらっしゃいます。

スナップオンを使っておけば間違いないですね。

 

ヘックス(HEX)

ヘックス(6角)のソケットは比較的使用頻度が高く、6角のキャップボルトが使用されているところも様々です。

足回りなどで使われている事も多く錆びている事も少なくありません。

そうでなくともキャップボルトは「なめやすいボルト」なので出来るだけ信頼できるものを揃えておきたいソケットです。

 

50mm程度の長さが使いやすいかと思いますが、場所によっては100mm程度のものも欲しいです。

 

EIGHT(エイト):83SB-S5

六角レンチメーカーのエイト。

六角レンチ専門のメーカーなのでヘックスソケットももちろん信頼感は高いです。

セット内容は4.5.6.8.10mmの5サイズ。

ほとんどの車はこのサイズで対応できますが、自動車のメーカーによっては7mmを使ったりする事もあるので注意が必要です。(エイトからは7mmは販売されていないようです)

価格も安く揃えやすいのもポイント。

 

MAC TOOLS(マックツール):SXMHS7RBRT

マックツールはスナップオンと肩を並べるくらいの有名メーカーです。

先端が特殊な形状で98%までダメージを受けたボルトまで緩める事ができるヘックスソケットで、発売後はしばらく売り切れ続出で入手困難になっていた程です。

4~10mmで1mm刻みで7サイズ入っているのでサイズで困る事もありません。

セットで約13000円と安くはないですが、なめやすいボルトという事もあり持っておいて損のない工具です。

 

T型トルクス(TORX)

トルクスソケットはオスタイプのT型メスタイプのE型があります。

「花形」や「ヘクサロビュラ」と言ったりする事もあります。

 

T型トルクスはヘックスソケットに比べると使用頻度としては多くありません。

しかし、要所要所で出てくるので持っておきたい工具です。

基本的にはなめにくく、ネジのサイズも小さい為高トルクで締まっている事もほとんどないのでコスパ重視で購入しても大丈夫かと思います。

 

通常のタイプと「いじり止め」と言われる中央に穴が開いたタイプの2種類があります。

いじり止めタイプを持っていればどちらのタイプのネジにも対応できますが、穴が開いている分強度が弱くなります。

2種類両方持っておいて使い分けるのがベストですが、予算を抑えたい方はいじり止めタイプだけでも大丈夫です。

 

SK11:ヘックスローブビットソケットセット SHS308BT

SK11はかなり安価でありながら使いやすく、工具の種類も幅広くカバーしているメーカーです。

若干精度面で不安があったりもしますが、価格を考えるとコスパが高いです。

T型トルクスのネジはなめる事が少なく、強く締め付けられている事もほとんどないので、無理して高価な有名メーカーのものを使う必要もありません。

 

Ko-ken:RS3025/9-HOLE

なめることが少ないT型のトルクスネジですが、なめる可能性は低いに越したことはありません。

コーケンなら強度や精度面でも安心して使用する事ができます。

もちろんコーケンより精度的にも高いメーカーもありますが、T型トルクスならコーケンを使っておけば十分です。

出費を抑えられるところはコスパ重視で選びたいですね。

 

E型トルクス

E型のトルクスソケットはT型に比べてさらに使用頻度が低いかと思います。

しかしこちらも時々出てくるので持っておかないと作業が進まなくなってしまいます。

使われている場所的にはシートの固定やステアリングのシャフト、ベルトのプーリーなど、固く締まっていたり奥まった所で使われていたりします。

 

注意したいのが「ザグリ(面取り)」の深さで、かなり大きく面取りしてあるものが多いです。

ザグリが大きいとボルトに当たる部分が減るのでなめやすく、ソケットを当てるボルト側の頭が低く(短く)なっている事もあるので低頭タイプに対応した「ザグリ(面取り)の少ないタイプ」の購入をおすすめします。

 

TONE:3TXE

日本のメーカー「TONE(前田金属工業)」のE型トルクス。

TONEはKTCと並び人気の日本メーカーです。

TONEのE型トルクスはザグリ(面取り)が少ないので低頭ボルトに対応しています。

セットでの販売がないので単品で購入する必要がありますが、トルクスは急に遭遇するので出来るだけサイズも揃えておきたいところです。

 

HAZET(ハゼット):880-E

ドイツの総合工具メーカー「ハゼット」

ラチェットやコンビレンチ、エアーインパクトなどが人気なメーカーです。

もちろん強度や精度も高く、安心して使用する事ができます。

精度は高いですがザグリ(面取り)は浅くはないので注意。

 

プラグレンチ(プラグソケット)

プラグレンチはスパークプラグ専用のソケットですが、使用頻度としてはかなり高いです。

点検や車検時に確認したりしますが、エンジン不調などでもプラグをチェックする事があります。

ガタが多いものなどを使用するとプラグが折れてしまったりする事があるのである程度信頼できるメーカーのものを使用したいところですね。

 

また、薄口タイプのソケットを使う事もあるので作業を行う方は薄口のプラグレンチも揃えましょう。

KTC:B3A

ホームセンターなどでも購入ができるので、知っている方の多い日本の工具メーカー「KTC」

安心感も高く、入手も簡単なので整備の現場でも使っている方が多いです。

KTCのプラグレンチはマグネットでスパークプラグを保持します。

普通にスパークプラグに当てて回すだけでマグネットでくっついてくるので楽に作業できます。

KTCに限らず、マグネットタイプはマグネットが割れる事もあるので注意。

 

Ko-ken:3300C

コーケンのプラグソケットはラバー・マグネット・クリップの3種類がありますが、おすすめはクリップ(板ばね)方式です。

マグネットと違い割れる事がほぼ無いので長寿命が見込めます。

マグネットタイプと比べるとスパークプラグを押し込む必要があるので少しだけ手間がかかりますが、ほとんど気にならない程度かと思います。

外で使用する方は砂鉄が付いたりしないのも良いですね。

 

ソケットのおすすめまとめ

本記事では整備士として仕事をする上で必ず揃えたいソケット類を紹介しました。

一言で「ソケット」と言っても使用頻度や使う場面は大きく変わります。

種類も多いので、高額なメーカーのものばかり買っていたらお金が追い付かなくなってしまいます。

 

下の記事では「必ず持っておきたい程ではないが、持っておいたら便利なソケット」を紹介しています。

一緒に読んで頂けると嬉しいです。

関連記事:自動車整備士におすすめの工具・できれば持っておきたいソケット

 

そのソケットと自分の使い方や使用頻度を考えて、自分にちょうどいいモノを無駄なく揃えていきたいところですね。

 

 

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